5R。

あれだけ警戒してたアッパーだが。

左アッパー二連発喰らい、ダウン。

本当にうまかった。

この時のインターバルで俺は、「喰らったの右ですよね?」と聞いた記憶がある。

右のアッパーかストレート。

おそらくストレートを喰らったと思ってた。

・・・見えてなかったんだね・・・。


ビデオ見ると、ダウン直後、ノーガードで挑発する佐々木基樹。

ビデオで見てもドギマギする。

やめてくれ~~!

良い子の皆は真似しちゃいけません!


やってる感想と見た感想は違うとも書いたけど。

思い出した時に書いとくと。

やってる時は全然いけると思ってたけど。

やっぱ強かったよ。

正確に言うと、上手かった。

すごくボクシングが上手だった。

パンチは当たらないし、ガードの隙間をぬって上手にパンチ入れてくるし、
手を抜くとことは抜いてスタミナ保存しつつ、パンチまとめる時にまとめてポイント印象付けて。

完封された気は全然しないけど、11Rまでのポイントは確実に負けてる。

向こうの方が一枚上手だった。

繊大さんの言葉を借りれば、「引っ掻き回すことには成功したが、ポイント取るまでには至らなかった」。

・・でも、それは分かっていたこと。

その差を、どう埋めて、勝利をもぎ取るか。

俺が考えて集中していたのは、その一点に尽きる。


ダウンは、ああこれダウンだな、程度。

自分ではパンチ喰らった時にしりもちついたから、ダウン取られて仕方ない、程度。

全然効いちゃいなかった。

・・・ただ、繊大さんは、あそこでもう少し詰められたらタオル投げようと思ってたそうだ。

これもやってる側との違いだね。

気合入りすぎて、効いたとすら気付いちゃいなかったからね。

本当に効いたと思ってなかった。


・・・ちょっと自分でちゃかしちゃうとさ。

酔っ払いの「うぃ~~ 俺は じぇんじぇ~ん 酔っ払ってないじょぉ~~」に近いかも?(笑)

本人だけが本気でそう思ってる、みたいな。(笑)

・・・酔っ払いは本気じゃ思ってないか。

倒れたんだから効いて倒れたんだろうけど。

全然自覚はなかった。

気合って、そういうもん。


繊大さんは、「頼むからコーナーに帰ってきてくれ!!」って思ったそうだ。