先週、木曜くらいだったかな。

右ストレートに神が降りた。

…とは言え、もちろん突如物凄いパンチになったとかではないんだけど。


なんて言えばいいかな。

「お?」って感じ。

「あれ?」って感じ。

本当に感覚のみ。

こう打てばしっくりくるんじゃないか?

ちょっと今のもう一回やってみよう。

お?

あ?

この感じ。

いいね。

バンチを打ち出す位置を少しだけ変えて。

身体全体のバランスを少しだけ変えて。

臀筋を少しだけ意識して。

お?

これだ。

これこれ!

いいんじゃね?


今までより軽い打ち出しなんだけど、それほど威力の衰えを感じない。

繊大さんに宣言。

「今日は右ストレートに神が降りました」

また佐々木が面白可笑しいことを言い出した、みたいな反応。

ほら、ほら、と右をミットに打つ。

繊大さん曰くは、「余分な力が抜けて真っ直ぐ打ててる」と。

自分でも正直よく分からない。

ただ、スコンと何かが降りてきた感じ。


ま、日頃の練習の賜物でしょう。

何かに気付いたり伸びたりするのは、少しずつのことの方が多いけれども、ある時フッと気付くこともあると。

「日頃の練習の賜物」なんて言っちゃうと冗談半分に聞こえるけども。

ただ、ボケーッと眠ってただけじゃこの閃きや気付きは永久にこないだろうということは確かだ。


俺のフィニッシュブローは、左フックが多いが。

次は、右かもね。

見た目でどこまで変わるかは分からないのが申し訳ないけど。

俺自身が違うと感じて、いつもミット持ってくれてる繊大さんも違うと感じてる。

ま、そういうことの繰り返しですよ。

そしてそれこそが進歩なわけさ。

もっと、もっと、上へ。

俺の試行錯誤に、ゴールはない。