ゆっくり寝た。
やっぱり昨日は寝不足だった。

朝、ロードワーク。
普段旅のついでに走ったりする時とは違い、心拍数計付の時計と道具に、ロードワーク用のシューズ。ちなみに二足。

心拍数は、環境やコースや気温が変わっても、変わらぬ基準となるありがたいバロメーターだ。

知らない道で整備もされてなく、走りにくいことは否定できないが、しっかり終えた。

午後から移動でジム探し。

ここで重大アクシデント発生。

…ホントは昨日すげーアクシデントあったけど、今は言わない。

…ない。

ジムのメモがない!

あるはずだが、マジでない!

困った!




繊大さんにメール。

もう一回聞いてメールもらえばいい。

…確か、マニラのCAVITEってとこまでは覚えてる。

とりあえずそこまで行こう。遠いし。


一時間半後、CAVITE到着。

CAVITEのどこだって言うから、とりあえずcityに。

中心部に行けば誰か知ってるでしょ。
ボクシングジムったってそんなに数は多くないだろうし。

しかし、結構皆知らない。
どうやらCAVITEって言っても広いらしい。

繊大さんからまだ返信はない。

聞き回ると、一人知ってた。

とりあえずそこのジムに。

そっからくねくね細い道を行き、学校の前でしばらく客待ちしたり、さらに一時間半くらいかかった。

で、到着。

看板見て分かったがジムの名前に読んだ記憶がない。
違うジムだ。

でももういい。

せっかくここまで来たし、とりあえずここでやってくか。

中に入り、ちょっと話すと、マネージャーに聞いてみるからちょっと待っててと。

しばらく待つと外出してたマネージャーが帰る。

ちょっと話す。
フィリピン人にはかなり英語が通じる。

警戒されたくないので出さなかったが、試合のパンフレット見せると、ボクサーだと通じる。

「フィリピン人とやったことあるか?」

「ランディ・スイコとレブ・サンティリャンとやった」

やはりフィリピンのボクシング関係の人間なら両方知ってた。

「勝ったのか?」

「勝った。ギリギリだったけどね」

警戒されるかと思ったが、逆に歓迎ムードに。

「どこに泊まってるんだ?」

「まだ決めてない。…もしできれば泊めてほしい」

「汚いけど大丈夫か?」

「問題ない。グッドホテルだよ」

タイやフィリピンは、日本の相撲部屋と同じで、プロが基本的に全員同じとこに寝泊まりし、寝食を共にする。

それにどっぷり混じってこそ本物の体験だ。


さあ、話は決まった。

とりあえず数日間はこのジムでフィリピン人ボクサー達と寝食を共にする。

朝のロードワークは6時起床で皆で走るそうだ。

明日はスパーないそうで、スパーは明後日。

よーし、ひとまず落ち着いた。

明日から頑張ろう!