「今回の試合当日メッセージもらってないんですけど?」という問い合わせがありふと気付きました。

今回ちょっと手違いがあって、恒例の試合当日メッセージが試合の直前と試合後に配られることになってしまい、せっかく佐々木経由でチケット買ってくれた方には申し訳ないことをしました。

この場を借りてお詫びします。申し訳ありませんでした。


というわけでまだもらっていない方のために、今回の試合当日メッセージを公開します。どうぞ。




 小さい頃から、ずっと憧れ続けてきたこと。
 強い男。
 世界一強い男になりたい。
 誰にも負けない男になりたい。
 去年、一度は破れた夢。
 34歳の俺が無謀にももう一度立ち上がることを許可してくれた会長。
 それを今日こうして後楽園ホールにまで足を運んでくれて応援してくれる方々。
 支えてくれるスタッフ。
絶対に、負けられない。

「なぜ、もっと早く階級を上げてあげなかったのかとマネージャーとして反省しました」ランディ・スイコのマネージャーでもあるジョー小泉氏が昨日の計量でマスコミに言ってた。階級を上げてから調子が全然違うというような内容か。スイコを評して「鉄の顎」と言ったのも彼だ。wowowの解説もこなし、ボクシングファンなら誰もが知っているジョー小泉氏がマネージャーを引き受けているということは、もちろんそれだけの選手だからだ。10年近く前からトップクラスで戦い続け、二度の世界戦を経てなお、確認できる範囲で倒れたことはない。一度世界戦でストップされたのも、後半にパンチをまとめられてのレフェリーストップ。29勝のうちKOは25。
 勝つなら判定、負けるならKO。それが順当な予想だと自分でも思う。
 でも、それを狙ってはいない。ここが最終地点ではないからだ。
 もちろんポイントは狙っていく。一度も倒れたことのない、かつ一発で試合を終らせるパンチ力を持っている相手に、正面から打ち合いをするほど無策じゃない。
 スピードとテクニック。勝っているのはおそらくこの二点。これを徹底的に活かす。
 そしてチャンスを狙い、倒す。皆が予想してるだろう作戦を、むしろ堂々と遂行する。
 そして今回の新テクニック二つ。一つが、接近戦からのサウスポー。そこからの左ストレート。一瞬なのでお見逃しなく。そしてもう一つが、酔拳。ジャッキー・チェンからヒントを得た、あの酔拳。身体中の力を弛緩させ、ダラーンとした表情から繰り出すパンチ。これは冗談ではない。試合中に観客サービスしてるほどの余裕は今回もちろんない。強いからやる。役に立つからやる。そういうこと。もちろん臨機応変に変えていくので、やると約束はできないけれど。ただ、他に類は見ないです。お楽しみに。
 勝てば東洋太平洋二階級制覇、負けたらこのリングで引退。得るもの、失うもの、でかいです。それもたった一発のパンチで決まる確率も高いです。
 俺は、最高にワクワクしています。
 佐々木基樹の大勝負、どうか片時もお見逃しなきよう宜しくお願いいたします。
 最後になりますが、ホールへのご来場、本当に、本当に、ありがとうございました!
          2010・7・20午前零時          佐々木基樹
*今回も水道橋駅前の**にて打ち上げやります!あと10名ほどで定員なので参加ご希望の方はすぐに幟持ってるサポーターズの方まで連絡下さい!9:15~「**」で予約しています。