未来が見通せない

雲がたちこめているような

気分になる世の中ですが、

 

それを吹き飛ばす

春風のようなコトバがふいた4月でした。

 

佐々木圭一が、とくに心打たれた

伝え方ベスト3をご紹介します。

 

 

第3位

 

お茶の間の人気番組『笑点』が、

 

5月に55周年をむかえます。

 

 

 

視聴率の関係で打ち切りとなる番組もすくなくないなか、

 

半世紀をこえる長い間、

 

“弱肉強食”なテレビの世界を生きぬいてきました。

 

 

 

放送がスタートしたのは、1966年。

 

ビートルズの来日に国民がわき、

 

中国では文化大革命がはじまった、

 

そんな年でした。

 

 

 

いまや世相は様変わりしましたが、

 

視聴率は安定的に15〜20%をキープしているのだとか。

 

 

 

そんな「長寿番組」の節目を記念して、

 

今月、歴史や小道具を紹介する展示会がひらかれました。

 

 

 

その開会式で、

 

笑点メンバーの林家木久扇さんが

 

語ったコトバがこちら。

 

 

 

「夢のようで、

ついこの間入ったばっかりで、

まばたきしてたら55年たっていた

という感じです」

 

 

 

ユーモアたっぷり。お茶目でひょうひょうとしたコトバに、

 

あつまった報道陣からも笑いがもれたそう。

 

 

 

つぎの55年も、変わらず

 

あたたかい笑いを届けつづけてほしいです。

 

 

 

出典:デイリースポーツ

 

 

 

第2位

 

 

電撃的なニュースに驚いたという人も多かったのでは?

 

タレントの有吉弘行さんとフリーアナウンサーの夏目三久さんの結婚です。

 

 

 

かつてテレビ朝日系『マツコ&有吉の怒り新党』で共演していたふたり。

 

以前にも“熱愛報道”がとりざたされ、

 

両者そろって否定した騒ぎもありましたが、

 

今回、めでたくゴールインされました。

 

 

 

そんなふたりが結婚後、はじめての2ショット共演をはたしました。

 

一夜限りで復活した『怒り新党』。

 

出会いのきっかけとなった番組です。

 

 

 

番組で、マツコ・デラックスさんから

 

今後の仕事について問われると、

 

 

夏目さんは

 

有吉さんと相談して芸能界引退をきめたと明かし、

 

さらに話題をよびました。

 

 

 

その引退の理由について、

 

有吉さんが語ったコトバがステキでした!

 

 

「離婚って

すれ違いか価値観の違いじゃない。

すれ違いだけはつぶしとくか、みたいな」

 

 

 

そして、夏目さんも、

 

 

「ちょっとゆっくりさせていただいて。

表に出る仕事の緊張感や重責は少しはわかっているつもりです。

微力ながら少し安らげる場所を作れたら」

 

 

とやさしくコトバを添えました。

 

 

おふたりの姿はほほえましく、

なんだか、しあわせな気持ちになりますよね!

 

 

末永く、おだやかな家庭をきずいてください!

 

 

出典:日刊スポーツ

 

 

 

第1位

 

歴史にのこる大勝利でした。

 

 

 

男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントを制し、

 

アジア勢ではじめての覇者となった松山英樹選手です。

 

 

 

マスターズ大会の優勝者だけが

 

袖をとおすことを許されるグリーンジャケット。

 

 

 

日本男子ゴルフ界が、じつに85年もの間、

 

めざしつづけてきた長い歴史があります。

 

 

 

青木功さんや尾崎将司さんら

 

国内ゴルフの雄たちが、

 

とおく海をわたっては、はばまれてきた高い壁。

 

 

 

松山選手もまた、その壁になんども跳ねかえされ、

 

今回が10度目のチャレンジでした。

 

 

 

大会は、2位に5打差で折りかえしたあと、

 

我慢づよくリードを守り、見事ホールアウト。

 

 

 

その瞬間、グリーンの松山選手を包んだのは、

 

 

「こんなにゾワっとしたことがないなと

思うほどの

地面が割れるくらいの歓声と拍手」

 

 

でした。

 

 

 

彼だけにしか語れない、努力、喜び、感謝、驚き。

 

それらすべてが詰まったコトバだと思います。

 

 

 

日本人には、メジャー制覇はできない——。

 

 

そんな長年の“定説”を、

 

松山選手は実力で、くつがえしました。

 

 

試合後には、こうも語っています。

 

 

「これまでメジャーで勝てなかったが、

僕が勝ったことで日本人が変わっていくのではないか」

 

 

新しい道を切り拓いた、

 

春風のような伝え方でした。

 

 

出典:東洋経済オンライン

 

 

 

ほかにも、こんなステキな伝え方が!

一気にご紹介します。

 

 

「心のどこかに『(代表に選ばれる可能性は)ゼロではない』というのはある。

1%の可能性を信じて頑張っていきたい」

(プロ野球・ソフトバンク松田宣浩選手 東京五輪100日前記念の「侍ジャパンナイター」で“下位打者”ながら猛打賞を記録し、五輪出場について問われ)

出典:Full-Count

 

 

「『大丈夫だ』とウソをついても社員は見破ります。

それより社員の間で『共有感』を持てる方が大事なのです」

(星野リゾートの星野佳路代表 

社員に自社の「倒産確率」を知らせた理由を問われ)

出典:毎日新聞

 

 

「『ただいま』という気持ちでこのレースに入場してきました。

自分がすごくつらくてしんどくても努力は必ず報われると思いました」

(競泳女子の池江璃花子選手 東京五輪代表入り内定が決まって)

出典:THE PAGE

 

 

「自分が頑張ってきたことに対して、

自信を持たないで泳ぐことは、自分に失礼だよ」

(日本水泳連盟の村松さやかさんが、

落ち込む競泳女子の大橋悠依選手にかけたコトバ)

出典:TOKYO2020取材班

 

 

「いただいた役に投影できるような日々を過ごすために、

いろんなものに喜んだり泣いたりして

感情を動かすことをモットーに生きています。

頭で考えて行動するのではなく、

動物のように本能に従って生きている自分を大事にしています」

(女優 内田有紀さん)

出典:毎日キレイ