築地市場の閉鎖に
巨人、高橋由伸監督の退任、
サッカー日本代表、ウルグアイ戦の勝利
10月もたくさんの出来事がありました。
そして、たくさんの上手な伝え方も。
というわけで、
佐々木圭一がとくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します。
第3位
東京の台所ともいわれた
築地市場が83年の歴史に
幕を閉じました。
長年、
市場を支えてきた人にとっては
閉鎖、移転について
さまざまな思いがあると思います。
そんななかで
仲卸業の方のコトバには
思わずはっとさせられました。
「寂しいんじゃなくて、
市場にありがとうですよ」
毎日毎日、
仲間と働いた場所ですから、
他の人にはわからぬ寂しさも
きっとあるでしょう。
それでも前を向いて
豊洲で新しいスタートを切るために
最後は感謝のコトバでお別れをする。
「市場にありがとう」
というコトバには、
移転までのゴタゴタさえも
吹き飛ばすような
清々しさを感じました。
第2位
巨人の高橋由伸監督が
惜しまれつつ
退任しました。
監督の辞任表明を受けて、
完封勝利で相手打線を封じた
菅野智之投手。
彼の愛あふれるコトバには
涙が出そうになりました。
「誰かのために投げようと
思ったことはあまりないけど、
今日はしっかり監督のために
投げようと思いました」
髙橋監督がこれまで注いできた
選手への愛情と情熱が
菅野選手にこう思わせたのでしょう。
巨人という偉大なチームに
彼が残したものもまた、
とてつもなく大きなものだった
のだと思います。
3年間、たいへんな重圧のなか
本当にお疲れさまでした。
第1位
京都大の本庶佑特別教授が
ノーベル医学生理学賞を
受賞されました。
研究することの喜びを語った
本庶さんの コトバもまた
世界レベルでした。
「誰も見向きもしない
石ころを磨き上げ、
ダイヤモンドで
あることを実証する」
本庶さんのコトバが
感動的なのは、
偉業を成し遂げた人の
実感のこもったコトバだから。
しかし、
私たち凡人も彼のコトバから
学ぶことができます。
正反対のコトバを入れることで
インパクトを強める技術「ギャップ法」。
「石ころ」と「ダイヤモンド」という
正反対のコトバで表現したことで
より記憶に残る強い伝え方になっているのです。
彼の熱いコトバは
若い研究者たちへの
エールにもなっているのだと思います。
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした。
今月は、意図せずして
はたらく男たちのコトバが
ベスト３を占めました。
男女を問わず、我を忘れるほどに
仕事にのめり込んだときには
思わぬ名言が生まれるのかもしれません。
ほかにも、今月はたくさんの
上手な伝え方があったので
ご紹介します。
「老いは進化です。
年を取ることは退化ではなく
進化だと思っています」
（体操・内村航平選手
世界体操ドーハ2018に向けた会見）
「産声を聞いたときは、
『生きる！』という強い力と
人生が始まる尊さを感じました。」
（岡田准一さん、宮崎あおいさん
第一子誕生に際してのコメント）
「若手イケイケすぎて
ついて行くのに必死なおっさん。笑」
「俺の全盛期はこれから。
そう信じてまだまだ挑戦する」
（サッカー 長友佑都選手
ウルグアイ戦勝利後のツイッター）
以上、11月はどんな伝え方に
出会えるのでしょう。
みなさんも、注目してみてください。
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