大波乱のサッカーW杯。

G7サミットの開催に、

フィギュア羽生結弦選手の

国民栄誉賞受賞など。

 

6月も、さまざまな出来事がありました。

同時に、さまざまな名言の誕生も。

 

というわけで、6月の伝え方の中から、

特にすばらしかったものベスト3を

ご紹介します。

 

 

 

第3位

 

 

カラテカの矢部太郎さんが、

エッセイ『大家さんと僕』で

手塚治虫文化賞短編賞を

受賞しました。

 

スピーチで喜びと感動を語った矢部さん。

なかでも、聴く人に勇気を与える、

こんな印象的なフレーズがありました。

 

 

「僕の中では、

 38歳だけど

 18歳だと思うように

 していました。

 だからいま、

 20歳(ハタチ)

 なんです。

 10代だと思ったら

 大概の失敗は

 許せました。」

 

 

何かに挑戦するとき、

「いい年して・・・」と

人に笑われることがあります。

 

でも、若いかどうかなんて、

考え方しだいでどうとでもなる。

挑戦する勇気が沸いてくる。

 

そんな、矢部さんの実感がこもった

心を動かす伝え方だと思いました。

 

 

 

第2位

 

 

10回目の開催となるAKB総選挙から、

今回もたくさんの名言が生まれました。

 

特にすばらしかったのが、

自己最高の4位を獲得した

NGT48 荻野由佳さんのコトバ。

 

 

「100点のことは

 できなかったかも

 しれません。
 でも、この1年間は

 100%で毎日

 取り組んで

 きたつもりです」

 

 

前回の総選挙で

大躍進をとげてからの1年間。

 

荻野さんへの期待はあまりに大きく、

批判を受けることも多かったそう。

 

それでも、一生けんめいに歌い踊る。

自分なりの”アイドル”を100%やりきる。

 

そんな彼女の強い意志があらわれた、

印象的なコトバでした。

 

乃木坂や欅坂に人気をとられていると

思われがちな48グループですが、

こうやってがんばっている個人を見ると、

熱量は前も今も変わっていないなと

感じられます。

 

 

 

第1位

 

 

W杯の2ヵ月前。

チームが断崖絶壁においつめられた状態で、

いきなり入れ替えで先頭に立つことになった

西野日本代表監督。

 

当初、結果は期待できないと、

ほとんど注目されていませんでした。

そこから、まさかの決勝トーナメント進出。

迎えたベルギー戦、最後の1プレイで、

惜しくも敗れた日本代表。

 

試合後のインタビューで、

西野監督はこう言いました。

 

 

「ベルギーとの差は、

 全てだと思うけど、

 わずかだと思う」

 

 

世界の強さへの実感と、

それでも勝ち目があったことへの

悔しさがにじむコメント。

 

西野監督のような天才は、

ぱっとひらめいて話したのだと思います。

ですが、印象的な理由は、

伝え方の技術でも説明できます。

 

正反対のコトバを入れることで、

コトバの印象をぐっと強める

「ギャップ法」。

 

西野監督のコトバも、

「全て」←→「わずか」という

ギャップが使われているため、

聴く人の胸にのこる名言になったのです。

 

以上、ベスト3に入った伝え方でした。

ほかにも、6月はたくさんの名言が。

 

 

「鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

 命よ響け。生きゆく未来に。

 私は今を、生きていく」

(相良倫子さん 沖縄慰霊の日スピーチ)

 

 

「みなさまを代表して、

 という気持ちがすごくあり、

 みなさまとともに取れた賞

 という気持ちがすごくあったので」

(羽生結弦選手 国民栄誉賞の記念品を

辞退してのコメント)

 

「優勝できる可能性を数値にすれば

 1%かもしれないが、

 可能性はあると思います」

(本田圭佑選手 W杯を前にしてのコメント)

 

 

「若い選手に示したい。

 経験あるおっさんの選手たちが

 見せなければいけない。

 ミスはあってもいいから

 戦うことだけは絶対に見せたい」」

(長友佑都選手 W杯コロンビア戦後の

インタビュー)

 

 

 

7月は、どんなすばらしい伝え方が

生まれるのでしょうか。

 

みなさんも、注目してみてください。

 

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