ジャニーズとの契約解除がきまった、

山口達也さん。

 

 

これまでTOKIOとして、

20年以上にわたって愛されてきただけに、

とても残念な結末となってしまいました。

 

 

今回の騒動をみていて、感じたことがあります。

 

それは、山口さんは初期の謝り方さえ間違えなければ、

ここまでの事態にはならなかっただろう、ということです。

 

 

反省の気もちがうまく伝わらないことで、

相手に許してもらえず、つらい思いをした経験は、

だれにでもあると思います。

 

 

山口さんの一件から、
「許してもらえない謝り方」と

「許してもらえる謝り方」を

学んでみましょう。

 

 

許してもらえる謝り方には、3つの原則があります。

 

 

(1)早く謝る

(2)じぶんのコトバで謝る

(3)相手が想像する以上に謝る

 

 

これをクリアすれば、少なくとも、

怒っている相手の気もちを

落ちつかせることができます。

 

 

(1)早く謝る

 

謝るまでに時間をかけられると、

人は何度も何度もそのことを思い出します。

すると、怒りがどんどん大きくなっていき、

忘れられない記憶になってしまうのです。

 

今回、山口さんは、報道の翌日には

謝罪会見をひらきました。

そのため、(1)早く謝る については、

クリアしていたといえます。

 

 

(2)じぶんのコトバで謝る

 

謝るときに重要なのは、「誠意」を伝えること。

相手に誠意を感じてもらうためには、

誰かの口からでなく、じぶんの口から謝罪することが

大きなポイントです。

 

山口さんは会見で、事務所の人や弁護士ではなく、

ご自身の口から謝罪をしました。

 

そのため、(2)じぶんのコトバで謝る も

クリアできていました。

 

 

(3)相手が想像する以上に謝る

 

相手に許してもらいたいなら、

求められている薄皮で

謝るのではダメです。

相手が想像している以上に謝る。

 

言い訳もごまかしもせず、むしろ多めに謝る。

そうすると、相手は

「そこまで言わなくてもいいよ」

となり、それ以上ひきずらなくなります。

それが、許してもらえる謝り方です。

 

山口さんが致命的だったのは、このポイントでした。

 

会見の前半では、いい謝り方ができていました。

ことの経緯を真摯に説明し、

被害者の方々にも深く謝罪をしており、

誠意が伝わりました。

むしろかわいそうだな、とさえ感じられました。

 

ですが、

 

「もし待ってくれる席があるのなら、

 またTOKIOとしてやっていきたい」

 

というコメント。

 

これは、明らかなNG発言でした。

 

(3)相手の想像以上に謝るためには、

復帰の希望は一切口にせず、

この時点で「責任をとってTOKIOを辞めます」と

言うべきでした。

 

初期の時点なら、

「そこまで言わなくてもいいよ」という

反応が出ていたでしょう。

すると、世の中の気もちはおさまるものです。

 

 

謝り方の見習うべき例として、

シチュエーションは違いますが、非常に

学びになる伝え方として

大阪府知事時代の

橋下徹さんが挙げられます。

 

橋下さんは、惜しくも

大阪都構想が否決になったとき、

すっぱりと政治家の引退を宣言しました。

 

すると、世の中は

「否決された責任は、橋下だ!」

 

とはならず、

 

「いやいや、そこまでしなくていいよ」

という反応に。

 

その責任感と潔さがあったからこそ、いまでも

橋下さんの復活を待望する声がきこえてくるのです。

 

 

人は、かならず失敗をする生きものです。

 

だからこそ、やってしまったとき

いかに申し訳ない気もちを伝えられるか。

 

みなさんにも、謝り方の3原則を

ぜひ覚えておいていただければと思います。

 

(1)早く謝る

(2)じぶんのコトバで謝る

(3)相手が想像する以上に謝る

 

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