ようやくモデルナアームの筋肉痛から解放されました。これで8kg以上のバイクでも修理受付できます。ただ1回目の10日後ぐらいにまた赤くなったんですよね。次はどうかな。

 

たまたま見つけて衝動買いしてしまったカレ・ド・ショコラのピスタチオ。厳密にはカカオマスが入っていないのでチョコではないと思うんですが、美味しかったらそれでよし。なかなか売ってないらしいですね、知らんけど。

 

さてお仕事

どこで買ったかわかってますが公表すると色々ややこしいので名前は出しませんがTIMEのALPE D'HUEZ01の残念さんがやってきました。

納車当初からハンドルがぶれまくって真っ直ぐ走らない、安定しないという症状があったそうです。しかし販売店では原因究明できずに問屋さんであるポディウムに対応してもらうことになったらしいですが、そもそもこの程度のことをわからないのであれば販売したらあかんと思うんです。

だから一般の方にも同じ事が起こって欲しくないので備忘録的に書いておこうと思います。

 

言うときますがTIMEのフレームはちゃんと組み立てたらまっすぐ走るし、安定感抜群です。

 

さて問題を見ていきましょう。

まずはフォークを取り外します。調整をお願いしますと言われましたが、初見というか初触りでおかしいとわかる感触でした。なので分解です。

そもそもこれをやったショップを前から信用してないのでおかしくなさそうでもバラすつもりでした。

 

ディスクブレーキの場合フロントフォークにブレーキホースが通っているモデルではフォークをフレームから完全に外すことはホースカットもしくはレバーの取り外しが必要なのでヘッドを見るときはこんな感じになってちょっと面倒です。

もう一台のメンテスタンドを出してハンドルを固定してこんな状態でヘッドを分解しました。

 

ALPE D'HUEZ01のヘッドパーツはこの4点。ちなみに廉価の21はこのヘッドではないのでパーツ構成が違います。

 

さてこのパーツそれぞれに上下があるのですがわかりにくいのでアップで見てみましょう。

まず下の下から

ただの黒いワッシャーに見えますが内側にテーパーがついていてそれが下向きになりフォークに接する面になります。

平な部分にヘッドベアリングが乗っかる感じになります。

このパーツがどこぞのショップで逆さまに取り付けられていてハンドルがブレるという現象を引き起こしていたという回答がポディウムからあったそうです。

こんな上下のあるパーツを逆につけて、症状を訴えても原因究明できないって、どういうことやねん。

 

続いて下のベアリング。金属リングにテーパーがある方が下を向きます。こいつも逆に取り付けていた疑惑があります。というのも本来フォークのどこにも接触しないはずの部分に圧力がかかった形跡があったからです。

 

正しく取り付けると黒いリングの上にこんな感じでベアリングが乗っかりますがベアリングの上側の内側はどこにも当たっていないのがわかると思います。この部分に傷があるということは上下逆に取り付けたという形跡だと思います。ちなみにベアリングサイズは上下で異なるので下のものを間違って上につけたということはあり得ません。

 

次は上側のベアリングです。これは下のベアリングとは逆で金属リングにテーパーがある方が上を向きます。このテーパー部分に玉押しを兼ねたキャップが接触するようになっています。これには変な圧力がかかった形跡はありませんでした。

 

写真だとわかりづらいという方のためにマニュアルも掲載しておきます。これを読んだら間違いようがないと思いますがそのショップではマニュアルを読むという当たり前の教育をしていないんでしょうね。

 

これ以外にも色々と気になる事があったので書いときます。

写真の通りこのバイクはSRAM FORCE eTap AXSで組まれています。なので本来シフトケーブルやDi2コードがフレームの中に入る穴は必要ありません。そのためケーブルガイドを外して穴を塞ぐためのグロメットを取り付けておくのが普通です。ただオプションパーツなので事前に案内は必要ですが60万円を超えるフレームでグロメット4500円をケチる方はほぼいないと思います。そんだけお金かけてカッコ悪いのはダメですよね〜と私は考えます。 

なので蓋よりも軽く水が入らないようにできるカーボンシートで塞ぐことにしました。ダウンチューブの部分も含めて3箇所で5gの軽量化です。軽量化というより水が入りにくくするという役割の方が大きいですかね。

 

続いてフロントディレイラー台座付近にあいているDi2やEPS用の穴なんですが専用のグロメットがオプションではなく標準でフレームに付属しています。が取り付けられていません。この蓋は返がついているので走行中に外れるようなものではないですし、フレームに穴を開けた際のカーボンの端が折れずにそのままなので一度も取り付けられていないことを証明してくれてます。当店にもこの蓋があれば良かったんですが余ってなかったのでここもカーボンシートで塞いであります。この方が軽いからいいかもしれないですね。

 

電動シフトで組む場合のオプションは上図のようなキットが用意されています。シマノ用、カンパニョーロ用、スラム用というわけではなく電動用という一括りで全部入ってます。

品番も書いてありますのでポディウムと取引できるショップであれば入手可能です。TIMEフレーム取扱店でなくても大丈夫です。今のところは。

 

フロントディレイラーですが初期位置がものすごく高くなったました。本当はアウター側にシフトしてからラインの位置を見るんですがチェーンがかかっているのでインナーで比較してます。明らかにチェーンリングとの隙間が変わっているのがわかると思いますが、これが適正な高さです。メンテスタンドでシフト確認したときに妙な違和感があったのでチェックしたらこういうことでした。

 

他にも色々気になることはありましたが手早くかつ低コストでできる作業ではなかったので次回のオーバーホールの時にやろうということになりました。

 

せっかくのバイクも組み立て次第で良くも悪くもなってしまいます。なのでバイクの購入と後々のメンテナンスは違うショップでもいいと思います。しかし日本では他店購入のバイクメンテナンスを嫌がります。当店はどこで買ったバイクでもできる限り対応したいと思っています。また初めて触るバイクについては多少お時間をいただく事がありますが確実に作業を進めるためマニュアルを読む時間が必要だということをご理解ください。

私もまだまだ勉強中です。新型が出る限り終わりがない勉強ですね。

 

 

営業について

コロナの影響を考えてできるだけお客様同士の接触を避けるように心がけております。そのため来店の際はあらかじめご連絡の上、空いているかの確認をお願いします。連絡は前日までの場合はメールでお願いします。予約優先で対応しておりますので突然の来店は状況によってはお断りさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。

ご協力お願いいたします。

 

当店では海外通販で購入したパーツの取り付け、他店で購入したバイクの整備、オークションで落札したバイクの整備など持ち込み整備大歓迎です。というより当店は自転車本体を販売しておりません。海外通販の受け取りもあらかじめご相談いただければ当店指定で発送していただくことも可能です。「例:嫁さんに内緒のサプライズとか、へそくりで買ったとか、値段は伏せときたいとか」

当店にご来店されたことがある方限定ですが海外通販の代行もいたします。面識のない方は無用なトラブル回避のためお断りしております。

 

飛行機用輪行バックのシーコンレンタルもしております。当店のシーコンは

エアロコンフォート2.0

エアロコンフォート3.0(ディスクロード対応)です。

 

営業日の確認は当店HPでしてください。

営業時間は13時〜19時となっております。

 

詳しくはこちらからササキパフォーマンスサービスまでお問い合わせください。

住所:〒662-0872 兵庫県西宮市高座町15-12-2

   Hyogo Nishinomiyashi Takakuracho 15-12-2

電話:0798-85-0852

メール:contact@sasaki-performance-service.com

facebook:sasakiperformanceservice

https://www.facebook.com/sasakiperformanceservice/

instagram:

sasaki_performance_s