いよいよ今週G20が開催されるので、いたるところに影響が出てきています。駅にはゴミ箱がなくなり、コインロッカーも封鎖され使用できなくなってます。出張などでたまたま来阪しちゃったら大変ですね。自転車乗りは無用なトラブルを避けるために大阪以外で走った方がいいですね。

 

先日からこの圧入系工具たちの出番が増えてます。やはり他店ではあまりやらないことをやっていると需要がそれなりにあるんだなということがよくわかります。

ベアリング交換などでお困りの方はご相談ください。

 

 

さてタイトル

ロードバイクのフレームにはシートポストを使うタイプとフレームを自分のポジションに合わせてカットするタイプがありますが、後者を一般的にインテグラルシートポスト(以下ISP)と言います。TIMEの場合はトランスリンクって言います。

本日フィッティングにこられた方はギリギリでしたが、ある意味犠牲者でした。

結論を先に言うとスペーサーの限界である3cm入れてやっとサドルの高さを合わせれました。これ以上はサドルを高くすることはできません。特殊パーツ使えばできますがノーマルでは無理です。ISPは一度カットしてしまうと元には戻せませんので、組むときの作業で一番緊張します。

このお客様が購入されたお店では

「調整できますから低めにセッティングできるようにしときますね」と言ってカットされたそうです。切り過ぎもいいとこです。超がつく高級フレームでこれはいただけません。適当にもほどがあります。

危うく私が不幸な宣告

「これ以上サドル上げれないから無理ですね」

を発動するところでした。

 

初期状態からポジション変更にともなる各所の角度変化ですが、緑字がその人が目指す適正であると考えられる数字です。青字が最終のポジションでの数字になります。

来店された時点で既にスペーサーが1cm挿入されていたので、フィッティング作業により2cm足してようやく理想的な数字に持ってこれました。

またステムが100mmから70mmに変更されています。これはお客様の体格に対してトップチューブが長いことを表しています。できることならステムは90-110mmぐらいで合うようなトップチューブ長が理想だと思いますが、これぐらい短くしないとハンドルが遠すぎて余計な力が入るし、しんどいです。

 

上下の写真を見比べていただくと違いは一目瞭然だと思います。初期姿勢はいかにもハンドルが遠いです。前傾も深くなっています。パワーメーターがそれほど普及していなかった時はハンドル位置は遠く低くして空気抵抗を減らす方が速く走れると思われていたこともありました。しかしパワーメーターが普及するにつれてその考えを改めないといけない事実が突きつけられます。

空気抵抗を減らす姿勢を取った結果パワーを出しづらくなることがあるというものです。姿勢を低くして空気抵抗が仮に5W減ったとして漕ぐパワーが10W減ってしまってはマイナス5Wとなってしまうからです。これだと姿勢は高くてもパワーを出しやすくして5Wの空気抵抗を受け入れた方が早いことになります。

その人が持っているパワーをしっかり出した上で空気抵抗を減らす作業をすれば一番効果的ですが、以前はパワーメーターがなかったのでそういうことがわかっていませんでした。

その名残りをいまだに持ち続けているショップはフィッティングの考えを改めないと今回のお客様のような不幸な結果を招く恐れがあります。

 

今回のフィッティングで発覚したのは

1、フレームサイズをワンサイズ間違えている

2、インテグラルシートポストをカットし過ぎている

というものです。

どれも人為的ミスなので、防ぎようはあります。フレームを購入する前にしっかりとご自身のポジションを考えてみてください。

ちなみに今回のLOOKは有名プロショップがこれがベストサイズと言って販売したものであって、お客様がサイズ指定したわけではありません。シートポストのカットもお客様が指定したわけではありません。

 

ポジションやフレームサイズでお悩みの場合はご相談ください。参考意見としてアドバイスできる部分もあると思います。

 

 

 

当店では海外通販で購入したパーツの取り付け、他店で購入したバイクの整備、オークションで落札したバイクの整備など持ち込み整備大歓迎です。というより当店は自転車本体を販売しておりません。海外通販の受け取りもあらかじめご相談いただければ当店指定で発送していただくことも可能です。「例:嫁さんに内緒の買い物とか、へそくりで買ったとか」

 

飛行機用輪行バックのシーコンレンタルもしております。当店のシーコンはエアロコンフォート2.0です。

 

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