天候によって延期されていたニューマシンのシェイクダウンに行ってきました。(昨日ね)

やっぱり初乗りは六甲山です。マシンの性能を確認するにはもってこいの場所。特にヒルクライム向きのバイクならなおさらです。

 

私はバイクの性能は元気なときより疲れたときに分かるものだと思っています。脚がフレッシュなときによく走るのは当たり前。疲れてもそこそこ走るバイクが自分に合ってるバイクだと思います。なので試乗会に参加するときは六甲1本登ってからの方がいいような気がします。

そういうのを確かめるために登り倒しました。

登って下ってまた登って、六甲山を四方向から登って、登坂性能と下りの安定感の確認をしっかりやりました。ついでに脚への負担も確認できました。

これまで乗っていたSKYLONよりバネ感があって硬すぎず脚に優しい感じでした。SKYLON、SCYLONと剛性が高すぎてしならないフレームになっていましたが、以前のタイムらしさが戻ってきたような感覚です。設計者曰く、ALPE D’HUEZはしなった後の戻りが早くなるように作っているという言葉通り、そのリズムに合わせるようにダンシングすると楽に登れる感じがします。

これだけ走って最後にやったスプリントでも自己ベスト18秒のところ2秒落ちの20秒だったことを考えると脚を残せていたのかなと思います。

 

平坦でのスプリントならSKYLONの方が速いかもしれませんが、1000wを軽く超えるような人にとっての話で、私のように絶好調の時に1000w超えるかどうかの人にとっては差はないかもしれません。私はそう感じました。なのでシマノ鈴鹿のような登りスプリントであれば、ALPE D'HUEZでしっかり勝負できると思います。

 

SKYLONはアクティブフォークでしたが今回はノーマルフォークです。

あたらめて感じましたが、アクティブフォークはかなり効いてます。乗り比べたからこそ分かるその違い。普通のアスファルトか白線の上かぐらいの違いがあります。長距離になればなるほど効いてくるでしょうね。しかしノーマルフォークが悪いわけではありません。ダンシング時の小気味良い返りは軽いフォークならではのものがあります。アクティブはどっしりしてる感じでダンシングを多用する人にとってはその重さが気になる部分でもあります。好みにもよりますがSKYLONはアクティブで良かったかな。ALPE D’HUEZはノーマルを選んで良かったと思います。

 

購入前にフォーク交換でTIMEの中の人(フランス人)とやりとりした時についでに聞いてみたのですが、メーカーの意見としてはアクティブ推しでしたが、体重やライディングスタイルによってはノーマルがいい場合もあるよ、ということだったのでヒルクライム向けバイクだから今回は軽さを取りました。

 

もともとTIMEのフロントフォークは優秀ですから、下りで不安を感じることもなく狙ったラインに入っていけます。フロントのブレーキングに負けることもないので変なブレも発生してないと思います。以前乗っていたとあるバイクは高速ダウンヒルでフォークがバタつくため、怖い思いをしたことがありますが、そんな不安はなかったです。

 

汗だくだから温泉入りたいけど、こっから帰るのも汗だくなるからな〜

 

翌日の疲れ具合がSKYLONと明らかに違う。脚の疲労がそれほど残っていませんでした。心拍数はちょっと高めでしたが、すぐに筋トレをしてもいいような感じだったので、やはりSKYLONに比べて脚に優しいフレームだと思います。これがTIMEの不思議なところで剛性がめっちゃ高いわけでもないのによく走り、そして疲れにくい、魔法の絨毯と評される部分でもあると思います。高剛性化に少し向かいかけてたものがTIMEらしさを取り戻したみたいで嬉しく感じます。

 

 

で、走ってるときに気づきましたが、以前のマシンであるSKYLONの方がよかったところが2箇所ほどありました。

一つ目

リアブレーキのワイヤールーティングがSKYLONの方が自然なカーブを描けるのでブレーキタッチが軽い。ALPE D'HUEZも悪くないのですがベストはSKYLONです。トップチューブの上から出るか横から出るかでこれだけ違いが出るんですね。ブレーキアウターの端末処理をきっちりやっておかないと引っかかりができそうなので、ここは丁寧に仕上げなくてはいけないです。

 

二つ目

ヘッドの調整なんですがALPE D'HUEZはステムを緩めて上げないとキャップでふさがっているので調整工具が入らず、締めることができません。TIMEのヘッドって他のメーカーと調整方法が違うし、回転がちょっと渋いので組み立て段階だと緩いってことがまぁまぁ発生します。ちょっと走るとガタが出るのでそこでもうちょい締めたいけどステム動かさないといけないのが面倒です。

 

SKYLONはステムを動かさなくてもヘッド調整できます。

ALPE D'HUEZはステム位置を下げられるようにヘッドのキャップをゼロスタックタイプに変更することでこうなってしまったのでしょうがないのですが、そこまで下げなくてもいいよっていう方には前のタイプが良かったですね。

 

この2点だけかなSKYLONの方が良かったかなと思うのは。それ以外はALPE D'HUEZの方が私にはあってると思います。

 

もう少し乗り込めばまた違った面が見えてくるかもしれません。3月24日に鈴鹿スカイラインで開催される菰野ヒルクライムチャレンジで実戦投入です。今年は自己ベスト更新できると思います。

 

 

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