ここのところ、
幸せの涙と、
哀しみの涙が、
同時に、私の胸をかきむしっています。

幸せは、
大好きな、東京の甥のめでたき結婚式。

幼い頃から知ってる、共に同じ屋根の下で住んでもいた、可愛い可愛い甥が、

素晴らしいスピーチも出来るようになり、なんと嬉しかった事でしょう。

立派な姿を見る事が出来ました。

そして、翌日の今日は、哀しみのお別れです。

公私、ご家族とも仲良くさせて頂き、

この春から長野SBCラジオにて、冠番組を持たせて下さった、不二越機械工業の市川浩一郎さんが、この先月末にお亡くなりに、今日が正式なお別れ会でした。

立派なお姿と、風格、品位、そして決して威圧などせず、ユーモラスに富んだ素敵な素晴らしい方でした。

奥さまはじめ、お子さま共々、仲良く飲ませて頂いた事や、音楽もお好きでいらして、長唄から洋楽までと、幅広いご趣味をお持ちでらした方でもあり、お酒を飲みながら沢山のお話しをしました。

そして、最後にお目にかかったのは、「是非ともラジオをやらせて下さい」とお願いにあがったこの一月でした。

「しっかりやりなさい。応援するから。」と、
優しい目で、仰って下さり、すぐに番組「佐々木秀実のちょっと聞きなさいよ!」は決まり、まだスタートして間も無くですから、なんとも心が折れそうなままです。

とにかく大きな方でしたから、それはそれは数えきれぬほどの人数が集まったお別れ会でしたが、誰しもがお付き合いで…ではなく、日頃の感謝を伝えに来ていたのを、一同の空気で感じ、改めて素晴らしい方とお会いする事が出来て、心から感謝とお別れのご挨拶に伺えたと共に、

献花の後の、ご親族の皆さまとのご挨拶の場面で、
奥さま、息子さん、お嬢さん、お嫁さんが、一瞬まるで私を家族のような顔でお目にかかれたこと。これもまた、市川浩一郎さんのお引き合わせと、胸がものすごく熱くなりました。


帰りの新幹線の中で、
私は古いシャンソンがずっと耳に流れていました。

普段歌わないレパートリーなのですが、

シャンソン愛好家には知らない方は居ないと思われる、

「谷間に三つの鐘が鳴る」というシャンソンです。

人生には大事な3回、教会の鐘がなるという唄です。

1度目は、産まれた喜びを鳴らす鐘。

2度目は、結婚の祝福する鐘。

そして、3度目は、この世とお別れをする時の、お弔いの鐘。

人生には、愛する人のお別れの鐘は聴きたくはないですが、

無情にも、生きとし生けるものの、きちんと向き合わなければならない事があります。

私は、このはじまって間もない番組ですが、市川浩一郎さんからの「秀実ちゃん、頑張れ!頑張れ!」を心に据え、

番組を、そして自らの歌を、しっかり生き続けたいと切実に祈る夜です。

今を生きることが出来ること、愛する人に巡り合える幸せを、感謝をいつでも忘れずにいられるようにと。。