渋川にある、
日本シャンソン館で、ライブがありました。
その数日前には、パリにて哀しいニュースが…
もう、長いことパリに住む親友は、
長年年月かかって、やっとコンサートを迎えようとしていた時期でのテロ。
パリから音楽が消えているなど、
シャンソン歌手の私としても、
ものすごく悲しく寂しいことです。
シャンソン館の楽屋の化粧前で、
「果たして、私はこれから、どんな風に今日のライブをしようか…」と、
ずっと考えました。
私などが出来ることはただ一つ、
フランス出身のシャンソンを、とことん唄って、良い演奏をしよう!
それだけを考えて、ライブに向かいました。
日本シャンソン館。
ここは、入口から中庭、カフェテラス、展示室、ライブスペースに至るまで、
日本が憧れるような、別世界がある。
入口に入れば、ここが渋川なのだと忘れてしまうほどに。
こんな素敵な空間を、この日本に作った、芦野宏さんご一家。
芦野さんはもうこの世には居ないのだけど、
シャルル・トレネが作った歌みたいに、
其処彼処に、魂が生き続ける。
そして、ライブを支えて下さる気がします。
日本発信のシャンソン。
まだまだ若手ではありますが、
しっかり歌い続けたいと思います!
日本シャンソン館は今年で20周年という記念の年。
日本のシャンソンにとって、ものすごく大事な場所だけれど、
それを支える芦野さんのご家族や、
スタッフの方は、
とても大変なことだと思う。
でも、その大変なことを大変とも言わず、
笑顔で、そして気品がある。
偉い…名声、
そういうものでは決してなく、
上品。じょうぼん。
日本が昔から憧れていた、フランスへの憧れ。
しっかりと受け継がれている、この地で、
私はこれからも、節目節目で、きちんとシャンソンと向き合っていきたいと、
強く思ったライブとなりました。
芦野先生の像と、
そして又、先生にそっくりな息子さんで、今シャンソン館を支える羽鳥さん。
そして、そして、
なんと、彼のおばあちゃまが、ライブにきて下さいました。
102歳!
お顔も、お話しも、
それはそれは、ものすごく元気!
そして、きっと、このブログも見ていてくれているパリの友人に、
なんとしても、逢いたくなりました。
なんとか、コンサートを成功させて欲しいです!