カチューシャの唄という名曲が、


この世に生まれて、


100年。


そのオリジナルを歌っていたのは、


松井須磨子さん。


日本における、


近代演劇の、女優第一号と云われた方です。


私は何年も前から、須磨子さんの生き方を知りたかったのです。


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彼女がどんな風に生きて、


どんな人に出逢い、


演劇に出逢い、


唄をうたい、


生涯を送った人なのか。


松井須磨子さんが活躍した時代は、


もう古い資料に頼るしかなく、


更に、伝説が大きくなっていることもあり、


様々な解釈や、伝記や、書物などによって、


松井須磨子像は、遥か遠い記憶を辿ることにもなります。


でも、実際はどうだったのか、


どんな勢いで生きてきたのか。


それを知りたくて、知りたくて、


テレビ局という大きな力を借りて、


そして、実際にあちこちを巡って、


松井須磨子さんと向き合いました。


何故、私が知りたいと思ったのか。


それは、私の、誰かの事を常に「知りたい」と願う性分からでもありますが、


松井須磨子さんは、同郷、信州出身で、


今でこそ、信州と長野は数時間の距離ですが、


当時は東京はとても遠く、そして時代が音を立てていくように変わってゆく瞬間に、


女優として立派に生きていたという、


憧れでもあるからです。


彼女の事を、今回とことん調べました。


私自身も、友人も、そして長野放送のスタッフも、


まるで、自分の家系を辿るみたいに…。


ナビゲーターは私。


ナレーションも初体験となりました。



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そして、栗原小巻さん、水谷八重子さんも力を注いで下さいました。


みんな、須磨子の話しをすると、止まらなくなります。


素晴らしい番組が出来上がりました。



明後日の月曜日、長野放送の特別番組となって放送されます。


何故、皆さんに「松井須磨子」を知って、改めて感じていただきたいのか…


須磨子さんが、今私に何を伝えようとしていているのか。


ぜひご覧いただきたいと思います。