私の親友…というよりも、親友というにはあまりに深い兄弟や姉妹のような大切な友人。
橋口ゆうちゃんの歌を聴き、久しぶりに生で聴く歌に心が震えました。
ゆうちゃんとの出逢いは小学校のころになります。
当時、子供たちが歌を歌うテレビ番組があって、大人の歌を子供が紅白にわかれて歌うというもので、私たちはその番組で出逢いました。
8歳か9歳ころでしょうか。
ゆうちゃんと私はそれぞれに子供なのに、ませた素振りで演歌を歌い競いました。
変わった子供のレッテルが貼られた私たちは、そんなことはどうでも良くて、思いきり歌い競いました。
そして、上京し、堀越高校の芸能クラスで再会。
それぞれに歌を目指しました。
東京に身内がいなかった私には、ゆうちゃんがいつも兄弟のように近くにいて、それこそあちこちの引っ越しから、シャンソニエで歌うことの一押しから、若い恋のすったもんだから、私の自由すぎる行動に、あきれもせず、まるで自分のことみたいに。
一緒に新宿のシャンソニエ・シャンパーニュで歌っていた時もあります。
あれからそんなに時間がたっていないようにも思えますが、それぞれに曲がりくねったり軌道修正したり、歌を探したりなくしたり、見つけたりしながら、その都度あーでもないこーでもないと話しながら今も交流しているのです。
そんな大切な親友が最近再び歌に向かっていて、久しぶりにソロライブというので聴きにいきました。
後ろの席にはお母さんがいました。
お母さんは子供の頃からゆうちゃんのプロデューサーでもあって、大人の嫌な世界から彼女と歌を体を張って守ってきた方です。
私は後ろから伝わる涙とステージから伝わる思いに胸がいっぱいになりました。
いろんな事あったものね。
甘っちょろく見えて、ギリギリのところといつも向き合ってる、ゆうちゃんの歌は、素晴らしい。
ギリギリに見えて、甘っちょろい人は世にいっぱいいますが。
表現方法こそ違うことは、油性で描くか水性で描くかとの手段の違い。
背筋が伸びる瞬間です。
同じ歌の道を選んだ同士。
あっちこっちと遠回りしながら、それぞれに居場所みたいな歌を探しています。
深い友情に涙した夜。
いつか一緒に歌おうね。
と、約束したことを、昨日みたいに思い出しました。
約束。
忘れない約束。
近い未来に!