パリにあるカフェを真似した、舗道にめんした喫茶店のテラス席に座って、
一人ぼんやりと、フライドポテトの端っこをカリカリかじりながら、
どうしたって、カフェオレとはあわないなぁ。と考えながら、
注文を間違えて運んできた、一生懸命に笑顔をつくっている、外国人のウェイターに文句もいえず、
時間持て余しながら過ごしていると、
行き交う、人の表情が気になります。
イライラと携帯電話で話している人。
恋人と手をつないで、幸せそうな人。
犬に引っ張られているご婦人。
流行りのタレントの話しで盛り上がる女子高生。
どこの国の音楽を聴いてるのか…、へんなリズムで頭をふりながら、ヘッドホンの音に夢中になっている人。
それぞれに、さまざまに生きる姿の形があると考えすぎると、ちっぽけな感情的なことなど、どうでも良い気がします。
ふと気がつくとじっと私を見ている、先ほどのウェイターが一言。
「先ほどのご注文、グラスワインでしたか？」
と。
見ているつもりで見られていたのね。
ビールに変えました。
やっぱりカフェオレより、ビールのほうがしっくりきます。