少年のプレゼント 図書館へ急いでいた。横断歩道に水筒を持った少年がいた。対向車は無かった。少年は、真っ直ぐ右手を伸ばした。私は、速度をゆるめ止まった。少年は、横断歩道を渡りきる前に私に会釈した。その姿を見た私は胸が熱くなり無性に涙が湧いて来た。少年がくれた私へのプレゼントだった。 次郎風来。