本日発売のHanadaで・小林正寿さんとインボイス反対記事 | 笹井恵里子のブログ

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執筆は苦手、でも企画立案と取材が大好きなジャーナリストです。

 本日発売のHanada

 花田さんの思いがつまった号ですが…

 

 健康法では『ZIP!』のお天気キャスターを務める気象予報士の小林正寿さん。撮影中、「男性相手で、今井さんが写真を撮る時にこんなに近くによった人はいないよね」と、編集の川島さんと話していました(笑)。それくらいのアップ↓

 午前0時起床で午前1時にテレビ局に出発という生活、でもこの仕事が楽しくて、一日中天気のことを考えてる…という小林さんの仕事への情熱をうかがい、毎朝『ZIP!』を見るようになりました。〝日本一思いやりのある気象予報士を目指している〟という生活目線の天気予報、ぜひみなさんにも一度見ていただきたいなーと思います。

 

 そして今回は、インボイス反対の記事も書きました。

もっと盛り込みたかったのですが、誌面の都合で全体的に1500字くらい削りました。最後のところも実際の誌面では大幅に短くしてしまったので、下記に貼り付けます。

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 冒頭アンケート結果を紹介してくれた「インボイス制度について考えるフリー編集(者)と漫画家の会」代表の漫画家の由高れおんさんも、「消費税ってこれほど重いものなんだなと改めて思います」と肩を落とす。

「活動する中で消費税があるがゆえに個人事業主さんが倒産に追い込まれるケースをたくさん聞きました。特に私たちのようなエンタメ業界はすごく不安定なんです。漫画家なら連載を持っている年に売上げた分の消費税が、その2年後に請求されるような状態です。2年後も連載があればいいですが、連載が終わってしまえば当然収入ががくんと落ちています。その状態で消費税を支払うことなどできません」

 同会には1000万円以上の売上がある漫画家からも不安の声が寄せられている。

<漫画業界は大打撃の制度だと思います。私の場合は法人を立ち上げましたが、アシスタントさんに課税事業者になることを強要できませんので、私が(消費税を)負担することを覚悟しています。しかし私とてギリギリの状態です。収入が下がり、法人を廃業して青色に戻る可能性もあります。その際にやっていけるか不安ですし、再起を図れない可能性も感じざるを得ません>

 由高さんは、アシスタントが消えること、日本の漫画業界が衰退していくことに危機感をもつ。

「週刊の連載をするとなれば、アシスタントさんを4人くらい抱えます。その人たちのお給料だけでなく、今後消費税も負担しなくてはならなくなり、漫画家にとって事業継続が難しくなります。また、アシスタントさんがいなければ業界はもちません。今、縦スク(縦スクロール漫画)が流行っているのですが、これは下絵、線画、背景、カラーなど分担してみんなで作るものです。中国や韓国初のアニメや漫画が勢いづいている一方で、日本ではインボイス制度導入により、裾野が削られて人員が確保できず、こういった漫画が生まれなくなる。業界が衰退していくことは目に見えています。だから国内の有名な漫画家さんも、インボイス反対と声を上げているんです。自分たちがリードしてきた産業が他の国に飲み込まれ、終わっていく未来はあまりにも悲しい」

 今後、業界に足を踏み入れた瞬間から課税事業者になって納税するという現実を前に、リスキーな職種は選ばない人が増えるだろう。漫画業界に限らず、日本の未来に「大作」が生まれなくなる。あらゆる産業が衰退し、全ての人の「夢」が叶いにくくなっていく。

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 少しでも援護射撃になりますように。