トーマス・トゥヘル

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今日のブログ更新は2本目です。キリッキリッキリッ

実は、今日は前マインツ監督のトーマス・トゥヘル氏についての記事を書こうと決めていたのですが岡崎さんがブログを更新してくれていた喜び
幸せ幸せのあまり、予定外のブログを更新してしまったのです。

現在、日本代表の新たな監督が誰になるかという事が日本のサッカーファンや関係者にとって最大の注目事なのかもしれません。私は、世界中に多数いる監督の中で誰が名将なのかという事は殆ど把握していません。ですが理想の監督像というものは自分なりにしっかり持っているつもりです。
以前ブログで記事にしていますのでまだご覧になっていない方はこちらをご覧いただければ幸いです。

ノートパソコンから視線を前に移すと嫁と子供が一生懸命
期末テストの勉強しています。
息子よ!嫁よ!こんなダメおやじでゴメン!パパはこっちで頑張るよ!





トーマス・トゥフェル氏はブンデスリーガーのマインツにて昨シーズン迄監督をしていました。彼がトップリーグで監督をしていたのはマインツのでのたった5年間だけです。にも関わらず、ブラジルW杯で優勝したサッカー先進国のドイツの名将レーブ監督は自分の後継者として推薦するのはドルトムント監督のクロップ監督とトゥヘル監督だと語った程トゥヘル氏の監督の評価は高いのです。たった5年間だけの監督のキャリアでそこまで評価されるトーマス・トゥヘルはどのような人物なのか本日はそれをまとめていきたいと思います。

トゥヘル監督としての成績はマインツでの戦績のみです。監督として5年間のリーグ順位は9位、5位、13位、13位、7位です。数字だけ見るとそれ程凄い数字ではないかもしれません。しかし、マインツの選手の推定市場評価額はリーグで下から数えて3番目で決してスター選手がいるわけではありません。限られた戦力で5年間チームを降格させる事なく、安定した成績を残せた事はまず評価されるべきだと思います。

そして私が最もトゥヘル監督を評価しているのは分析力です。トゥヘル監督は岡崎さんを非常に価値がある人材と見抜き、ハイデルGMに何度も岡崎が欲しいと直訴したと言われています。当時岡崎さんはシュツットガルトに在籍していましたが、移籍前のシーズンの成績は1ゴールしか結果を残す事が出来ませんでした。シュツットガルトは岡崎さんに見切りをつけ放出を検討します。そんな岡崎さんに積極的に獲得に動いたのはマインツです。移籍金は150万ユーロと言われています。ハイデルGMは、岡崎さんを獲得した時に「あいつに何が出来る」と関係者に冷笑されたそうです。当時の岡崎さんの評価はそれほど高くなかったのです。しかし、トゥヘル監督は岡崎さんが日本代表で得点を量産している事を調べ、岡崎さんのプレーを見た上で、中盤で使われている事が適切でなくFWとして使えば非常に優秀な選手になると分析していた様です。
当時のシュツットガルトの監督が
「ユニフォーム下に日本代表のユニフォームを着ればゴールを取れるんじゃないか?」と辛口のジョークを放っていましたが彼は今、何処で何をしているんでしょうか?

岡崎慎司はマインツに移籍し、自身の持っていたストライカーとしての才能を一気に開花させました。マインツ1年目で球団記録タイの15ゴールを獲得し、2年目の前半戦を終えた時点で8ゴールを記録しています。2年前150万ユーロで獲得した選手の価値は1000万ユーロを超えていると言われています。
岡崎慎司の資質を見抜いた慧眼と育成した手腕は2000%評価するべきです。(若干私情が入っているかもしれませんが...)

トゥヘル監督の優れているのは分析力だけではありません。指導力も凄いのです。

「監督がいきなり何かをかかげるのではなくて、みんなで話し合って、決めていくというような空気を作るから、みんなが真剣に考えるんですよ。監督もすごく熱く話しますからね。こういうのって、誰かがダルそうな雰囲気を出しちゃうものじゃないですか? でも、そんな雰囲気は出ない。僕らは言うたら2部から上がってきたようなチームで、そういうチームが勝たなきゃいけない。じゃあ何をしようかというところで、すごく上手くやっているなぁと思います」

と岡崎さんは語っています

 このように対話を重視しているからこそ、監督は選手に信頼されているのだという。例えば、トゥヘルは試合中や練習中などに鬼気迫る表情で選手を怒鳴りつけるシーンがしばしば見られました。ただ、その際に監督が出す指示は、信頼関係があるからこそ、選手たちもすんなりと受け入れるのだ。岡崎さんはこう話していました。

「監督は怒るんですけど、みんなのとらえ方が他の監督の場合とは違うと思うんですよ、たぶん。選手たちは『うるせぇー!』みたいな感じじゃなくて、愛情があると感じているというか……信頼感があるから、『また言われたなぁ』みたいな感じで受け取れる」

確かにトゥヘル監督の怒るのはとっても怖いです。たぶんアギーレ氏の推定で3倍は怖いでしょう!でも選手と対話を重視していたので信頼関係は崩れる事がない。ただ怒るだけではなく、選手達と信頼関係を構築する事にも長けていたと思われます。

また、試合の度に相手チームを入念に研究し、相手チームの特徴をとらえた上での対策をを毎試合練っていたと言われています。

卓越した分析能力、指導能力、そして熱い心を持ち合わせた太陽の指揮官トーマス・トゥヘル。
彼がロシア行きの船の船長になってくれればどんなに素晴らしい事か思っています。(実現する事は不可能かもしれませんが監督が決まるまで私は夢をみたいと思っています)
トゥヘル監督は勿論私の理想論です。他の監督でも優れた分析力と指導能力と熱い心を持った監督なら私は勿論歓迎します。

そしてマインツのシュミット監督はトーマス・トゥヘルがスカウトした監督です。トゥヘルイズムを引き継いだ監督が指揮するマインツも期待大なのであります。