日常になってゆく | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言

 

 

 

 

そうか、新生活が始まった人は一か月くらい経つのだな。
と昨日の朝思った、満員電車の中で。
新宿駅から乗り込んだ山手線の中で、
私の近くに立つ二人の青年の会話。




「やっぱりまだ非日常って感じ、高校がベースにある。」
「え、俺はもうそんな感じしないよ、さすがに。」
「そうか?でも、高校の友達以上の友達は出来なくね?」
「わかんないよ、まだ一か月だし。」
「そうだよなあ。」




二人は同じ高校に通っていた同級生で、
今は別々の大学に通っているらしい。
「今日何時?一緒に帰ろうぜ。」
「分かった、じゃあ連絡して。」
と、一人は目白、一人は池袋で降りて行った。
一緒に帰ろうという約束が可愛らしいなあ。
と朝から癒される50目前おばあなのだった。




そう言えば電車の運転士も新人さんが多いのかな。
揺れが大きい気がする、そんな日が多い。
今朝もグイングイン揺れてた。
皆、踏ん張ってた。
踏ん張って踏ん張って、
日常になってゆくのかな。