ごめんね、ありがとう、さようなら。 | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言

 

 

 

 

「ごめんね。」は違うよなあ
と思いながら
口から出た「ごめん。」が
しょぼんとしている
ごめんね、「ごめん。」
もっと相応しい場面が
他にいくらでもあったのにね
そんな顔しないで









「ありがとう。」は大抵
心の中にいて
今か今かと
出番を待っている









小さな「さようなら。」を
幾つ繰り返しても
慣れない「さようなら。」が
抱え切れなくなる頃
最後の「さようなら。」で
解き放たれる
この世の私よ
「さようなら。」
世界よ