誰もいない場所で | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言




君に書いた手紙を捨ててしまった。
どうせ渡さないつもりだったから
どうでもいいことかもしれない。
でもそれは私にとって大きな意味を持つのか。
持たないとしたら何の為にそれを書いたのか。
どうせ渡さないつもりだったのに。
なんてことをずっと、繰り返し考えてる。



孤独を感じたかっただけなのかもしれない。
君がいるこの場所で一人でいること。
もう会えないのに。
誰もいないのに。
だったら大成功の巻ですよ、
私の中の他人。



どこにも繋がっていない私から誰かへ。
死ぬまで歌うよ。
この場所で一人。