まずはじめに中に通されて目に付くのは廊下。磨き抜かれて大理石みたいな光沢があります。一事が万事と言いますが、そこから目に入るあらゆるもの(ものはそんなに多くはないけど)は在るべき場所に、在るべきたたずまいで備え付けられていました。
高い天井の広い仏間に案内されると、一人ひとりが文机に座り写経を始めます。お手本の般若心経の上に紙を置いて、なぞるようにして書いていきます。うまくやろうとするより、心を込めてやること。←これ日常でいつも私が出くわすジレンマ。
最後に亡くなった人の戒名や願い事をしたためて奉納します。私はお作法を知らず、何を書いていいのか一瞬戸惑いました。言って亡くなった身内の戒名も思い出せず。配布されたマニュアルには無病息災、家内安全など「こんなのいかが」的な例が載っていたのですが、どれがいいんだろう?
結局「心願成就」と書きました。願い事が叶うように、という意味で、私のクライアントさん全員の心願成就を込めました。ですが、同時に湧いてきたのは「自分の心願って何?」という問いでした。
自分は何を本当に願っているんだろう?
その後、セットになっている点心供養というものに移行。これは単純に参加者みんなでお昼ご飯を食べることです。食事も修行の一環ということで、やはりお作法に従って頂きます。
全員着席すると、五観の偈という食事に感謝する文言を唱えます。
この食べ物が育ち、多くの人の手を介してここにあることに感謝しましょう
好き嫌いなく良薬としていただきましょう
怒りや不満の気持ちで食べるのはやめましょう
己の道を成し遂げるために食べましょう
というような内容です。
その中のひとつに「あなたの行いはこの食事をとるのにふさわしい?」みたいな文言があって、私には『』がついているように聞こえてきます。
食事をするのにふさわしい行いって何?
ちなみに一つ一つ器に盛り付けられていたのは精進料理で、煮物や車麩のフライなど、大変おいしくいただきました。丁寧なしつらえも食べ物に対する敬意なのでしょう。
食事に使ったお寺の名前入りの箸を、記念に持ち帰っていいと言われたのは「いつもこの感覚で食べなさいね」というメッセージ。
解散してお寺を出てからも、内省モードフルスロットル。ひとり禅問答みたいなのがしばらく続いていました。今、目の前にある箸袋にソフトフォーカスしながら、箸と一緒に持って帰ってきた問いを温め中。合掌
保志 和美
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー
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☆横浜を基点に、関東以外からもキャリア・強み・英語に関するご相談をいただいています
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