オナミの物語 | 強み発見サポーター わくわくを見つけるヒント

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ほんあるところにオナミという力士がいました。彼の技量はすばらしく、稽古では負けしらずでした。その能力には非の打ちどころがなく、親方もオナミを高く評価しており、昇進していくことが約束されているように見えました。しかし現実には不思議なことが起こっていました。オナミはここ一番というところで決して黒星をあげることができなかったのです。オナミは深く悩み、親方にそのことをうちあけました。すると親方はこう言いました。

「海の近くにある寺に行きなさい。そこにいる尼僧に会って話をしなさい」

オナミはその寺に行き、尼僧にその話をしました。すると尼僧はこう言いました。

「この寺を支えている大きな柱の近くに一日中座っていなさい。そしてそこから見える海に集中するのです」

オナミは穏やかな海を見渡せる柱のそばに座りました。そして海に意識を向けました。日が暮れて、風が吹き始め、波が大きくなってきました。夜になると風の強さが増し、波はさらに大きくなりました。やがて雨が降り、波はもっと高くなり、寺の階段にまで押し寄せてきました。それでもオナミは海に集中していました。

夜中には波が勢いを増し、寺の床まで迫ってきました。さらに大波は寺を打ち砕くほどになり、とうとう柱や屋根が倒されてしまいました。それでもオナミは座ったまま、じっと海に集中していました。

夜が明けて、日が昇り、尼僧が廃墟になった寺に戻ってきました。オナミの様子を見に来たのです。その時彼は座ったまま、顔には微笑みを浮かべていました。

オナミはその後、どのような場面でも負けることはありませんでした。彼は必要な時にはいつでも偉大な力を出せる意識に入ることができ、真に力強い力士になったのです。

(ファーストピースの挿話より)

保志 和美
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー

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