萱津神社(あま市) 壱 | 鬼丸のブログ

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気儘に写真を載せてます。

主に、城跡・神社かな。

訪問日 令和2年 1月20日

 

今回参拝したのは、あま市上萱津車屋19に鎮座する「萱津神社」。

創建は不明。

かつて、「草ノ社」「種の社」「阿波手の杜」とも呼ばれ、

尾張国神明帳』にも従三位萱津天神と記載のある古社で、

阿波手(あはで)の森と呼ばれた場所に設けられたもの。

この森は、日本武尊が伊吹山で負傷してこの地に戻る途中、

妻の宮簀媛に会いたかったが、会えぬまま伊勢に旅出つことになり、

その寂しさを榊に託して植えてできた森という伝承から、

「会わでの森」と呼ばれるようになったという。

又、尾張国司がこの森の「連理の榊」という枝のつながった榊を

妃のいなかった陽成天皇に献上したところ、

皇后を迎えて皇子を授かることができたことから評判が広がり、

現在では、恋愛スポットとしても知られている。

 

傷を負った日本武尊が訪れた際、

地域の農民が塩漬けにした野菜を差し出したところ、

「藪に香の物」といって食したと伝わり、

それが香の物(漬物)の始まりとされる。

 

神社は、旧鎌倉街道沿いに位置する。

萱津神社4

 

神社正面付近の様子。

神社は、東面している。

萱津神社5

 

「鳥居」。

萱津神社6

 

由緒書と思われるが、風雨にさらされ、読めなくなっている。

萱津神社7

 

「社号標」。

萱津神社8

 

境内の様子。

萱津神社9

 

「神橋」。

萱津神社10 萱津神社43

 

歌碑。

萱津神社41 萱津神社42

 

「手水舎」。

萱津神社15

 

「神馬」。

萱津神社44

 

「拝殿」。

萱津神社11 萱津神社12

 

「拝殿」横にある由緒書。

萱津神社13 萱津神社14

 

         萱津神社由緒(由緒書)

      御祭神  鹿屋野比売神

尾張国神明帳に従三位萱津天神と所載 貞治本国帳に従一位上

萱津天神と記す 昔 草ノ社 または 種の社 と称し和歌で知ら

れる阿波手の杜に神鎮まりす古社であります

太古 民族が肥沃な地を求め移り住み この地に野を司る

鹿屋野比売神を奉祀したのが始りとされる

当時の住居は茅・草葺きのもので有ったことから建物の神と

崇敬を得ると共に全国唯一の漬物の神また縁結びの神として

広くご崇敬を得ている

日本武尊御東征の途参拝あり又代々の国司・国守の崇敬篤く

室町時代初期には国守萱津左京太夫頼益公が神田六十貫文を

寄進し元和年間には時の藩主徳川義直公より香の物領として

石高五石八斗余の農地の寄進を受け明治初年まで続いた 昭和

に入り社殿のご造営 境内の整備を行い終戦時には県社扱いの

神社に認められた

今日の本殿は昭和二十二年に 拝殿は昭和四十八年に 会館は

平成十一年にそれぞれご造営がなされたものである

  主な祭典(特殊神事)

   献榊祭(縁結び祭) 四月第二日曜日

   献詠祭        七月第二日曜日

   香の物祭(漬物祭) 八月 二十一日

   例 祭        十月     九日

境内北側に香の物殿・連理の榊奉安殿が祀られている

 

 

「本殿」。

萱津神社25萱津神社31

 

続く。