訪問日 令和元年11月25日
今回参拝したのは、
あま市七宝町伊福宮東64に鎮座する「伊福部神社」。
伊福地区の氏神で、古代にこの付近を支配した伊福部連が、
先祖を祀るために天平2年(730)に創建したという。
現在の「本殿」は、明治25年(1892)に、
熱田神宮西方に祀ってあった八百万神の「本殿」を移したもの。
昭和31年(1956)に、付近にあった「村上神社」
「八幡神社」「津島神社」が境内に遷座された。
神社正面付近の様子。
由緒書。
伊福部神社の由緒のあらまし(由緒書)
御祭神 日本武尊
由 緒
伊福部の連の敬愛する神様であり
天平二年(七三〇年)に創建された。
明治五年(一八七二年)には郷社に
列せられ、同二十五年(一八九二年)に
熱田神宮西方に祀ってあった八百
万神の本殿を移し、これが現在の
本殿である。
なお、次の四神社も伊福部神社に
合祀されている。
秋葉神社 御祭神 火之迦具土命
津島神社 〃 建速須佐之男命
村上社 〃 伊都岐島姫命
八幡社 〃 応神天皇
道を挟んで、「一之鳥居」と「石灯籠」。
朱色の「二之鳥居」。
背後に「旧二之鳥居」の柱の残骸があった。
長い「参道」を進む。
「蕃塀」。
「手水舎」。
「拝殿」。
「御神木」。
境内社の「秋葉神社」。
「秋葉神社」の西側に「社号標」と西入口がある。
「祭文殿」。
「拝殿」と「祭文殿」の間は、「玉垣」で囲まれている。
「本殿」。
「本殿」前の左右を守護する「獅子」と「狛犬」。
「社殿」の東側に鎮座する境内社。
左から「津島神社」「村上神社」「八幡神社」。
「拝殿」東側にある「伊福郷之碑」。
明治22年(1889)に建てられた石碑で、
石碑「伊福部御厨𦾔地」。
伊福郷之碑(解説板)
伊福という地名は、もともとこの地に
伊福部連(いふくべのむらじ)という氏族が
居住していたことによるといわれており、
伊福部神社も伊福部連の祖先を祀った
ものである。
しかし、中世以降「伊福」が転じて「伊麥」
と称すようになったため、明治二十二年に
県知事に願い出て「伊福村」に変更している。
この碑文は、その経緯や伊福部連について
説明をしたもので、明治二十二年に建て
られている。
あま市教育委員会