特撮作品に出てくる「悪の秘密結社」のような組織は、時代を反映している、というのが持論なんですけど、
たとえば、『仮面ライダー555』(2003~2004)に出てくる「スマートブレイン」ってのがあるのですが(一概に悪と言い切れないけど)、
これは世の中を取り仕切る大企業で、情報通信端末から食料品までありとあらゆるものを取り扱ってるそうなのです。
この頃……ベンチャー企業などで巨万の富を築いた人々が出てきました。
そして2004年後期、堀江貴文がバッファローズ獲得へ、楽天の三木谷氏と共に手を挙げます。
このスマートブレインの社長(ローズオルフェノク)のイメージがなんとなく堀江のイメージとかぶる。
堀江はこんないい男じゃないけど(笑)。
また、『仮面ライダーX』(1974~75)のG・O・D秘密機関総司令、呪博士。
この人はかなり奇形化した身体をしており、そのためにキングダークと一体化している。
強化改造の行く末という解釈もありますが、私は違うと思う。
というのは、当時ベトナム戦争の最中でした。
呪博士の崩れた顔は……ハービサイト、後に環境ホルモンとして話題になったダイオキシンによるものではないか?というのが私の推測です。
今、不景気だから仕方ないけどさぁ……もっと社会の闇を抉るような特撮作ろうよ。
『ウルトラセブン』なんか凄いですよ。
3回に1回は当時の世相を風刺してる。