採用面接に遅刻した場合、どこまで許してもらえるでしょうか。
1月18日の日本経済新聞夕刊の「ホーム法務Q&A」からご紹介します。
大雪、面接に遅刻で不採用 「不可抗力」の主張は困難
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Q:
大雪で公共交通機関が大幅に遅れ、アルバイトの採用面接に遅刻したところ、不採用となりました。不可抗力の気もしますが、仕方ないのでしょうか?
A:
雪に不慣れな首都圏などでは、大雪により公共交通機関の遅延が発生し、経済活動など各方面に大きな影響が出ることがあります。遅延も見込んで早めに家を出たけれど約束の時間に間に合わなかった、という事態も起きます。
そもそも採用するか否かは採用する側の裁量です。採用担当者からすれば、遅刻した時点で不採用という判断基準はあり得るところです。事故などと違って、ある程度の規模の積雪は予報されることが大半で、交通手段に影響する可能性も事前に想定できるでしょうから、同情の余地は小さいかもしれません。
では積雪とは異なり、急な事故などに巻き込まれてしまった場合はどうでしょうか? 時間に十分な余裕をみても、迂回経路を使っても間に合わなかったということがあるかもしれませんね。そのような場合はとにかく電話連絡をして状況を伝え、駅で「遅延証明書」をもらって面接会場に駆け込みましょう。
臨機応変な連絡と対応力によっては、好印象を与えるチャンスにならないとも限りません。クレームへの神対応で、消費者をファンにするという状況の応用です。
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不可抗力とは、そもそも面接に行くことすら不可能というような場合といえます。大雪はあまり言い訳にならなそうです。
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