昨年11月以来、公式戦で敗戦した福岡戦から中2日のアウェイ札幌戦…
結果が出なかった最近ですが、連覇するための「意地」を見せた勝利でした。
「フロンターレは死んでいないというところを見せたかった」
これは、小林悠選手の試合後のコメントです。
1ゴール1アシストの活躍…コメント通りのところを見せてくれました。
川崎 2-0 札幌
前半…
サッカーってどこで流れが変わるか分からないものです。
34分に川崎が先制するまで、川崎0-1札幌か、川崎0-2札幌ぐらいで前半は終わるのではないかと予想して見ていました。
川崎2-0札幌で終えるとは、夢にも思いませんでした。
早い時間帯で、遠野選手のシュートがゴールポストに弾かれました。
いまのフロンターレを象徴しているかのようで苦笑いが出ました…。
15分
札幌・荒野選手がイエローをもらいました。
実は、これは大きいのではないかと思いました。
荒野選手は、非常に粘っこい守備をする選手です。
この時間帯に1枚貰ったことで、球際への当たりが緩くなるのではと期待しました。
札幌は、クロスでの攻撃が多いチームですね。
そして、センターラインあたりでのサイドチェンジも多い。
ピッチの横幅をうまく使うサッカーでした。
対する川崎はショートパスを繋ぐサッカーです。
解説の戸田さんがおっしゃっていましたが、川崎のパスにはズレがあると…。
右足に出すべきところを左足に出してしまったりとか…。
確かに、パスがうまく繋がりませんでした。
他にも、パスミスが多かった前半です。
左サイドアタッカーの宮城選手はもう少し高い位置にいても良いのではないかと思って、ずっと見ていました。
そんなことを考えていたので、先制点のシーンでも、「縦にドリブルで持って行けよ」と思っていました。
ところが、宮城選手は相手選手の間を抜いて小林悠選手へパスすることを選択。
小林悠選手は反転して、狭いスペースを突いて先制!
ド素人の考えはダメですな(苦笑)。
2点目は、相手・札幌のお株を奪うようなクロスでの得点。
先制点からすぐに畳みかけて、相手のモチベーションを落とす川崎らしい攻撃の時間帯でした。
後半…
川崎2-3札幌で試合が終わると目も当てられないです。
どんな形でもいいから勝って欲しいと願いました。
後半開始から、札幌の猛攻。
札幌は交替カードに得点力のある選手が多そうだったので、先に3点目を獲りたい!
失礼ながら、札幌は選手交替がちょっと遅かったような…。
ロスタイムに入るところで選手交替してくれると、選手は頭を冷静にできますし、身体を休めることができます。
あの辺はありがたかったかな。
CKや、ゴールを狙える位置からのFKが札幌には多く、福森選手という素晴らしいキッカーがいるので、脅威でした。
逆に、川崎はそういったセットプレーでのチャンスはほとんどなかったのではないでしょうか。
84分
小林悠選手が交替するときには、「ありがとう。お疲れさん」という意味を込めて、テレビの前で拍手しました。
札幌まで届くわけがないですが、気持ちです…。
全体的に守備では、GKチョン ソンリョン選手の活躍もありましたが、ジェジエウ選手の守備も見逃せません。
たしかにシュートを多く打たれましたけど、相手のチャンスの芽を何度もつぶしてくれました。
川崎の調子が良い時だったら、この試合結果に対して、「3点目を獲って、圧倒したかった」というものだったでしょう。
ですが、引分けが続き、久々の敗戦を喫し、ケガ人が多く、そしてアウェイの連戦の続く中での勝利。
複数得点で、クリーンシートで終えることができ、最高のゲームだったと思います。
来週のリーグ戦はお休みですが、川崎にはルヴァンカップ準々決勝があります。
デイゲームであることは、早々に川崎に帰ることができるメリットがあり、それはそれで良いですね(笑)。
昨日の試合…
シーズンが終わって、「あの札幌での勝利は、大きかった」と言える試合になるのだろうと思います。