珍しく、ゲーム以外に関する川崎フロンターレの記事が掲載されていました。
6月15日の日経朝刊からご紹介します。
J1川崎、ベトナムでスクール事業
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Jリーグ1部(J1)の川崎フロンターレがベトナムでサッカースクールを始める。最大都市ホーチミン市郊外のビンズン新都市で都市開発に取り組む東急子会社のベカメックス東急(ベトナム)と5月に基本協定を締結、地元の子供たちを対象に生徒を募り、9月の開校をめざす。海外でのスクール事業はJクラブでほとんど前例がない。
同市はホーチミンの東北約30キロに位置し、外資導入による工業地域化と人口増が進む。川崎はクラブスポンサーの東急グループを通じ、2013年のトップチーム派遣を手始めに、単発のサッカー教室や育成年代の大会を開催して現地との交流を深めてきた。
もともとベトナムはサッカー熱が盛んなうえ、同市には富裕層の子弟も多い。現地で手配を進める海外事業プロジェクトマネージャーの池田圭吾さんは「まずは生徒集めから。東急さんの町づくりを通じて、地元の企業や行政とは近しい関係にある。学校にチラシを配ることもできる」と展望を語る。
すでにコーチ2人が駐在し、人工芝1面を確保した。今後は日系企業などに協賛を求めながら4~12歳を対象に200~300人の生徒を集め、軌道に乗せてから事業エリアを広げる考えだ。
Jリーグでアジア戦略に携わるグローバルカンパニー部門の小山恵さんが語る。
「札幌でタイ出身のチャナティップ選手が成功したのを見て、近年は東南アジアの若い選手を受け入れるクラブが増えた。どこも新型コロナウイルス下でスポンサーをつなぎとめるために新しい価値を還元しなければならず、その意味でもアジアは魅力的。あちらでJリーグの認知を高めるうえでも今回、最強クラブが乗り出してきた効果は大きい」
ただし、タイと違ってベトナムにはJリーグの放送がなく、認知度向上は容易でない。手っ取り早いのは現地の人気選手を獲得することだが、チャナティップ級の即戦力がごろごろいるわけでもない。
「将来的にはアカデミーも開き、トップチームで活躍する選手を育てたい」と池田さん。川崎のアカデミーといえば、近年は田中碧や三笘薫、脇坂泰斗らを輩出し、声価を高めている。ベトナムでの試みはいわば、その技術力を輸出する事業。首位独走のJ1戦同様、アジア戦略でもフロントランナーになれるか。
ここまで
ホーチミンは首都ではありませんが、ベトナム最大の都市です。
そこから30キロ程度離れた都市のビンズンは、川崎や横浜のような位置付けでしょうか。
富裕層が多いそうですから、サッカースクールへ通わせることのできるご家庭が多いことでしょう。
まずは、スクールでベトナムへ新規参入して、次はアカデミーですね。
川崎フロンターレの育成組織は、ここ数年、日本国内で結果を出してきています。
いまアカデミーで教えているコーチ陣を多数ベトナムに派遣することは難しいと思います。
スクールを開く中で、徐々にベトナム人のコーチ自体も育成していくのでしょうか。
何年かかるか分かりませんが、ベトナムで育成した選手がフロンターレのトップチームで活躍できる日が来ると良いですね。
記事の最後に「首位独走のJ1戦同様、アジア戦略でもフロントランナーになれるか」と書かれています。
アジア戦略でフロントランナーになる前に、まずはアジアにおいてサッカー自体でナンバーワンを獲っておきたいですね。
今年のACLは、あらためて重要だと認識しました。
田中碧選手の海外移籍が本決まりのようで、今回のACLには帯同しないとのこと…。
一言…残念です。