出張というと、通常は公共交通機関を利用するものですが…。
9月8日の日経夕刊からご紹介します。

 

 

東京―広島、自社バス出張 半導体装置のディスコ コロナで工場停止、回避

 

 

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半導体製造装置のディスコは、東京本社と広島工場(広島県呉市)を結ぶ出張用の自社バスの運行を始めた。不特定多数の乗客が利用する新幹線や飛行機を使わず、新型コロナウイルスの感染リスクを抑える。同社は半導体部材向けの加工装置で高い世界シェアを持つ。感染者が出ることで工場が停止するリスクを避ける狙いがある。

 

約60人乗りの中古の大型バスを約1800万円で購入し、8月から月4回の定期往復を始めた。大型車両の運転免許を持つ2人の従業員が、片道800キロメートルの運転を担当する。新幹線を使う場合に比べ、一往復で百数十万円の費用を削減できるという。今後は工場のある長野県への定期運行も検討する。

 

車内での感染防止のため会話の禁止やマスク着用、一定の間隔の着席を義務付ける。利用者からは「出張が楽になった」と評判は上々という。

 

ものづくり系の企業は工場など現場での作業が欠かせない。ディスコは感染防止に向けて独自のコロナ対策を導入してきた。例えば新幹線で広島工場へ出張する場合、到着後は2週間、寮などで待機する。その後、体調に問題がないのを確認して工場で作業するようにしていた。

 

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