昨日の日経朝刊に村井チェアマンのインタビュー記事が載っていましたから、一部ご紹介します。
心に火をつける時は来る Jリーグチェアマン・村井満氏 選手守り再開備え
ここから
――新型コロナウイルスの脅威の下、千差万別の状況に置かれた56ものJクラブをまとめていくのは大変な作業では。
「今は接触8割減の要請に従い、感染沈静化の努力を最優先している。初期段階はスタジアム内の観客への感染拡大をどう防ぐか、今は我々の価値の源泉で体が資本の選手をどう守るかに、議論の重きを置いている」
――それでもリーグ再開のハードルは高い。
「7月までなら一斉スタートのシナリオを書けるが、それもままならないと地域ごと、状況に合わせて始めるシナリオも考えなければならないかも。安全な地域から、選手を危険にさらさない安全な方法で、そろりと再開していくこともありえるだろう」
――焦燥の日々の選手に呼びかけるとしたら。
「選手に強く言いたいのは、どんなことになってもサッカー自体はなくならないということ。君たちはそのサッカーを担う第一人者。サッカーができる日は必ず戻ってくる。だからしっかり備えていこうと」
――Jリーグを支える企業、ファン、サポーターに対しては。
「今のこの日本に貢献できる、共同戦線を張るようなことを、もっと増やしたい。互いの知見やノウハウ、アセット(資源)を持ち寄って、この困難を乗り越えるプログラムをともにつくれたらと思う。ファン、サポーターには本当に感謝の気持ちしかない。必ず恩返しをするので、その日を信じて待ってほしい」
「この困難な状況で人々を最も勇気づけているのは、医療や物流などに従事する人たちの頑張りだと思う。その姿を見て、自分も何か貢献できないか、自分も頑張ろうと思っている人は多いことだろう」
「その頑張りが実り、許される範囲内で社会活動を再始動させられたら次はスポーツが立つ番。選手が本気で戦う姿を見せることで、スポーツが人の心に火をつけるときが来ると信じている」
ここまで
一部しかご紹介できませんでしたが、全体的にとても良い記事でした。
村井チェアマンには、発信力がありますよね。
(さすが元リクルート…)
「スポーツが人の心に火をつけるときが来る」っていう言葉なんてなかなか浮かばないです…。
目の前のことだけを考えているのではなく、しっかりと先のことまで考えることができていのでしょうね。
選手にも、チェアマンのこういったメッセージが届いているはず。
「スポーツが立つ番になったら、自分たちが頑張らなくては。その時のために、しっかりと怠りなく準備しておこう」という気になることでしょう。
そして、アスリートファーストの姿勢もよく表れていると思います。
心の中に、いつもそういうものがあるのでしょう。
コロナ禍は、いつまで続くか分からないです。
これから幾度となく、慎重な判断が求められることでしょう。
村井チェアマンがいる限り、Jリーグは迷走しないだろうと感じます。