昨日、野村克也さんがお亡くなりになられました。

まずは、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

世代的に、現役時代はあまり記憶にないです。

南海の緑のユニフォームを着た姿は…う~ん、あまり記憶にない…。
ロッテと西武へ移籍した頃をなんとなく覚えているような…。

 

 

 

印象深いのは、何と言っても監督時代(南海以外)。
もう一つは、野村スコープを使った解説者時代です。

 

 

 

ヤクルトの監督になった時は驚きました。
選手時代に何の縁もなかったチームでしたからね。

ましてや、「パ」ではなく「セ」。
ご本人も驚いたと著書に書いていらっしゃいました。

 

 

監督時代に凄かったのは、選手の特徴を掴んでうまく育成したところではなかったでしょうか?
大枚をはたいて、他のチームから強打者などを引っ張ってくるのではなく、預かった選手(いわば「持ち駒」)を育てて強くしました。
野球の技術だけでなく、人生哲学みたいなものもミーティングで教えていたそうです。

 

阪神ではそれができなかったそうです…独特の文化があったみたいで…。
楽天では、時間が足りず…志半ばでした。

 

 

そういうこともあり、ヤクルトの監督時代の印象がとても強いです。
ID野球で、古田選手、宮本選手、稲葉選手等を育てました。
稲葉選手は、いまや日本代表の監督ですからね。

 

ご子息の克則選手が明治大学在学中、たまたま神宮に六大学野球を見に行ったそうです。
その試合の相手だった法政大学の稲葉選手が目に留まってドラフトで指名したそうです。
目に狂いはなかったですね。

 

 

 

野村スコープも印象深いです。

野球って、頭を使うスポーツなんだと知りました。

それまでは、速い球を投げることと、ボールを打って遠くまで飛ばすことが重要だと思っていました。

野球は「頭」でするスポーツということを印象付けた功績は大きいと思います。

 

 

 

監督通算成績は1565勝1563敗76分け。
勝利数は歴代5位、敗戦は最多だそうです。


意外に負け数が多いです。

常勝軍団を任されるのではなく、弱いチームを任されて強くしていく機会が多かったので、このような数字になったのでしょう。

 

 

 

川崎図書館には、野村監督が書いた本がたくさん置かれています。
読むと面白いので、一時期、借りてよく読みました。
書いていることは真っ当なことばかりで、企業組織の中でも生かせそうなことが多いです。

 

 

 

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

野球だけではなく、サッカーにもこういうことがしばしばあるし、仕事にも通じるノムさんの名言です。

 

久しぶりにノムさんの本を読んでみたいと思い、昨日、図書館で予約しました。

 

重ねまして、ご冥福をお祈り申し上げます。