規制緩和の方向へ動いていたことに歯止めがかかるかも?
7月27日の日経朝刊からご紹介します。
労働時間 2社分合算 労基署 運転手の過労死認める
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東京都足立区の運送会社「ライフサポート・エガワ」の運転手だったAさん(当時52)が昨年4月に致死性不整脈で死亡したのは長時間労働が原因だったとして、川口労働基準監督署が労災認定したことが27日までに、分かった。遺族の弁護士が明らかにした。認定は7月5日付。
エガワ社は荷物の積み下ろしを業務とする別会社を設立。Aさんの一連の業務について運転はエガワ社、その他は別会社がそれぞれ管理していた。労基署は2社分を合算して労働時間と認めた。エガワ社は「労災が認められたことを真摯に受け止め、長時間労働の再発防止に努めたい」としている。
労基署は死亡前1カ月の残業が約134時間あったとして労災と認めた。
直前半年の残業時間が毎月100時間を超えていたことも認定した。
政府は副業や兼業を促進しており、厚生労働省は複数の事業所で雇用される場合、労働時間は合算すべきかどうか議論を進めている。
代理人の川人博弁護士は「副業・兼業に伴う長時間労働の危険性に警鐘を鳴らす認定だ」と話した。
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(お断り)記事ではお亡くなりになった方の実名が掲載されていましたが、ここでは「Aさん」としました。
この記事の解説は、こちらからお入りください。一緒に考えてみましょう。