年金積立金に関する記事を、6月6日の日経朝刊から抜粋します。
首相、株比率上げ 前倒し指示 公的年金 9~10月に
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安倍晋三首相が公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用の見直しを前倒しするよう田村憲久厚生労働相に指示していたことが5日、分かった。厚労省は年末までに新しい資産構成割合を発表するとしてきたが、9~10月に前倒しする方向だ。GPIFは今後、国債に偏った資産構成を改めて日本株などを買い増し、収益率を高める。
GPIFは129兆円の資産を持つ世界最大の年金基金。約6割を国内債券が占める運用構成の見直しを検討している。国内株の保有比率は2013年末の実績値で17%。GPIFが運用比率を1%変えれば約1兆円が動くため、株式市場が動向に注目している。
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私たちが毎月納める国民年金または厚生年金保険の積立金を管理するのがGPIFという独法。
約130兆円の資産を保有するというから驚きです。
6月6日、「年金財政の見通し」というエントリーにて、その見通しがあまり思わしくないことを書きました。
そのエントリーにも書きましたが、年金財政の安定化のためには、以下の3つの方法しかないと思います。
1.いま払っている年金保険料を増やす。
2.いまもらっている年金の額を減らす。
3.年金積立金の運用利回りを高くする(たとえば、国債での運用から株式への投資に変えるとか)。
このうちの3番目の手法を取るということです。
130兆円の積立金は、将来的には私たちの年金に回されます。
慎重な運用をお願いしたいですね。