年金関連のお話しをします。5月30日の日経朝刊から抜粋します。
75歳からの年金受給、86.9歳で同額に 厚労省試算
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厚生労働省は28日、公的年金の受給を個人の選択で75歳まで遅らせた場合、年金の損得がどうなるかの試算をまとめた。65歳から受け取る場合と年金の総額が同じになるのは86.9歳になる。
試算は物価などの影響を除いて、現行制度を前提に機械的に計算した。
現行制度では、原則65歳となっている年金の受け取りを1カ月遅らせると、年金額が0.7%増える。70歳まで遅らせることが可能だが、田村憲久厚労相は75歳まで延ばすことを検討するとしていた。
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5月17日、「年金の受給開始を遅らせるとお得ではありますが…」というタイトルでエントリーしました。
そのエントリーで書きましたが、年金の受給は原則65歳から開始です。
これをいま、70歳から受給開始することができます。65歳よりも1ヵ月開始を遅らせるごとに、0.7%増額されます。「繰下げ受給」と呼びます。
それをさらに遅らせて、75歳からの受給開始を検討しているとのことです。
では、65歳から受給開始した人と、75歳から受給開始した人(たぶん84%の増額となると思います)とどちらがお得か?
その答えが、86.9歳で同額になるというわけです。
つまり、87歳以上生きる自信のある方は、75歳からの繰下げ受給をするとお得っていうことです。
果たして、どれぐらいの人が75歳からの繰下げ受給制度を使いますかね。