人手不足を解消するための珍しい手法を紹介した記事を3月28日の日経朝刊から抜粋します。
ワタミ、居酒屋60店閉鎖 人手不足を解消
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ワタミは運営する居酒屋の1割となる60店を2014年度中に閉店すると発表した。昨年設置した外部の弁護士などによる有識者委員会が店舗の労働環境の改善を指摘していた。今後は閉店した店舗の人員をほかの店舗に振り分けて慢性的な人手不足を解消させる。外食産業では景気回復で人手不足が深刻だが、人手不足解消を理由とした閉鎖は珍しい。
同社が設置した有識者委員会は1月にまとめた報告書で「所定労働時間を超える長時間労働が存在する」「労働時間を正しく記録していなかったことがある。(労働者が)そのように指示されたことがある」などと指摘していた。
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外食産業は人集めが大変なんでしょうね。
最近は、外食産業のアルバイトの時給も高くなっているそうです。
人が集まらないことによる慢性的な人員不足のため、いまある店舗で働く人の労働環境が良くない…だから、本来は採用して人を増やすところだけれども、店舗の廃止をすることで1店舗当たりの従業員数を増やすということだそうです。
珍しいですよね。
有識者委員会で問題視されたことのうち…、
「所定労働時間を超える長時間が存在する」ということは、その店舗の人が増えればある程度解消すると思います。
そのために、店を閉店して人員を振り分けるわけですから。
一方で、「労働時間を正しく記録していなかったことがある。(労働者が)そのように指示されたことがある」のようなことは、人が多いだの少ないだのという問題ではなく、労働時間を正しく記録しないように会社が指示するという企業風土に問題があるような気がしますが、いかがでしょうか?