とても残念なことですが、浦和レッズのサポーターが「差別行為」をしてしまいました。
Jリーグを応援する一人として、とても残念です。


それに対する制裁として、次の浦和レッズのホームゲームの清水戦(3月23日開催)が「無観客試合」とすることと「けん責」処分とすることが決まりました(Jリーグのプレスリリースはここ)。


無観客試合ってことは、清水エスパルスのサポーターも観戦できないんですよね。
そりゃ可哀想ですわ。
清水サポーターでチケットを買って、アウェイ浦和戦を楽しみにしていた方は多いでしょうに。
昨年、清水エスパルスの選手が乗ったバスが浦和サポーターから爆竹などを投げつけられ被害を受けたばかり…因縁を感じます。


何らかの制裁が必要だとして、サポーターを含めた浦和レッズ内部だけへの影響に止めるべきだと思うのですが、いかがでしょうか?


JリーグにおけるJクラブに対する「制裁」の種類を調べてみました。
軽い順に…
1.けん責
2.制裁金
3.中立地での試合の開催
4.無観客試合での開催
5.試合の没収
6.勝点減
7.出場権剥奪
8.下位ディビジョンへの降格
9.除名


ここ何年かでJリーグにおける一番大きな不祥事は、2010年の大宮アルディージャの観客数水増し事件だと思います。
あのときの制裁が制裁金2,000万円でした(Jリーグのプレスリリースはここ)。
こういってはなんですが、軽い方に分類されるんですね。


今回の浦和レッズに対する制裁の重さはそれよりも重たいもので、Jリーグが始まって一番重たいものだそうです。
清水サポーターさんは可哀想ですが、これまでJリーグが行使してきたさまざまな制裁とのバランスを考えたら、この程度になるのかな…。


この「制裁」たるものを、Jリーグではなく、会社に置き換えてみましょう。

一般的に、会社の就業規則には社員が企業秩序を乱した場合、制裁として「懲戒」することができると就業規則に定められています。
会社が懲戒権を行使できる場合、犯した行為に対する懲戒との相当性やこれまで行使してきた懲戒とのバランスを逸脱したりすると、その懲戒は権利濫用により無効となります(労働契約法第15条)。

会社が社員に懲戒権を行使する場合、様々な注意事項があります。
これについては、長くなるので機会を改めてまた書きます。