おはようございます。
今日も宜しくお願い致します。

12月11日のダンダリン最終回を見ました。
全体的に、労働者の権利云々に及ぶ良い展開の最終回でした。


全体論は置いておいて、各論を…
「うちの会社は裁量労働制だから、何時間働いているか知ったこっちゃない」とまでストレートには言わないものの、そのようなお考えを持っている経営者の方は多いように思います。
つまり、裁量労働制にしているから、何時間働かせてもいいし、残業代も支払わないと…。

専門業務型裁量労働制にしろ、企画業務型裁量労働制しにしろ、その対象となる業務は法律等で決められています。
なかでも、企画業務型裁量労働制の場合、そのような働き方をすることの同意を働く人から得る必要があります。

加えて、「労働時間」を把握する義務はないものの、「労働時間の状況」を把握する義務はあります。
健康・福祉確保の措置も図らなければなりません。
苦情があれば、それを処理する仕組みも作っておかなければなりません。
これらの記録をとっておくことはもちろん、企画業務型裁量労働制の場合は労働基準監督署への報告義務もあります。


「労働時間の状況の把握」のお話しに戻りますが、これは簡単に言うと、出退勤時間を把握してくださいということです。要うするに、タイムカードの打刻等が必要…。
つまり、裁量労働制以外の普通の働き方をする方に対する管理の方法とあまり相違がないと考えおいた方が良いです。


総じて、裁量労働制を導入・運用するには、それを管理する側の相応の手間暇がかかります。
冒頭の「うちの会社は裁量労働制だから、何時間働いているか知ったこっちゃない」っていうことにはならないとご認識ください。

もちろん、私たち社会保険労務士は適正な形での裁量労働制の導入についてお手伝いをします。
かつて、私も企業で人事をやっていた頃、裁量労働制の管理をしていましたが、結構面倒くさいですよ。


最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。