おはようございます。
夕べは風が強かった上に、地震もありました。
今日もよろしくお願い致します。


退職のご経験のある方は思い出してください。
退職の際、会社に対して「退職願」を提出されました?それとも「退職届」を提出されました?

この二つは、一文字違いですが意味が違います。
退職願」とは…働く人が会社に対して、労働契約の解約を申し込むことです。申し込むのだから、その先には会社の承諾を得ることが前提です。
一方で、「退職届」は…働く人が会社に対して、労働契約の解約を一方的に意思表示することです。
意味合い的に、「退職届」の方がちょっときつい感じがしませんか?


果たして、この二つの違いが何に関わってくるのでしょう…。
単に会社を退職するだけであれば、そう大きな違いはないかもしれませんが、やむを得ず退職そのものを撤回する場合に違ってきます。
要するに、「『会社を辞める』ことを辞める」ってことです(←分かります?)。私の経験でも、そういう方がいらっしゃいましたよ。

退職願」の場合、相手に解約への申し込みなので、その承諾があるまでは撤回できる余地があります。会社の実務として、「退職を了解しました」と承諾することは少ないと思います。一般的には、「会社の人事部門へ退職願がまわってきたこと」=「承諾をした」というイメージでいいのではないかと思います。
もう一方の「退職届」の場合、一方的に解約を意思表示したのだから、こちらは退職を撤回できません。まぁ、会社がその退職の撤回に合意すれば別でしょうが…。


立つ鳥跡を濁さず…と言います。
会社を退職する際には、いつごろ辞めるかということを含めて、退職を申し込んで承諾を得ようとする「退職願」の方が綺麗な感じがしませんか?
そう考えると、「退職届」ばかりもらってしまう会社さんは、問題アリかなとも思います。
ただし、「退職願」と「退職届」の差にこだわって提出している人は、少ないかもしれませんね…。


さて、今日も一日頑張って参りましょう。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。