おはようございます。

昨日は一日中雨でした。にもかかわらず、バスに乗っていると暑くてしょうがないのですが…。

今日もよろしくお願い致します。

 

 

今日は硬めのタイトルですが、中身は極めて軟らかいと思います…。

なんとなく見てしまうのが、ドラマ。

天海祐希さんが出演している「結婚しない」というドラマを先週たまたま見ました。

その中で、造園プランナーである天海祐希さんが、上司から子会社のお花屋さんへ「出向」を内示されるシーンがありました。

 

 

この「出向」ですけれども…

グループ経営をしている会社であれば、「出向」だの「転籍」だのということが往々にしてあると思います。

ごく簡単に言いますと…

「出向」は、帰りの切符を持って関連会社へ行くこと(いまの会社に在籍したまま、他の会社で働いて、数年後にいまの会社へ戻ってくること)。

「転籍」は、帰りの切符を持たずに関連会社へ行くこと(いまの会社との雇用契約を終了させて、他の会社に籍も移してしまうこと)。

こんな感じで整理してみると分かりやすいと思うのですが、いかがでしょうか?

 

 

会社の就業規則を見ると、多くの会社で「出向」と「転籍」に関する取り決めを書いていることと思います。

就業規則にこれらが書いてあるという前提で言いますと…「出向」については個別の同意は必要ではなく、「転籍」は個別の同意が必要であると言われているということを覚えておきましょう。

「転籍」を命じるには、その本人の同意が必要であるということです。

じゃぁ、「転籍」に同意しなければ?その転籍命令は無効となります。

天海祐希さんの場合は、「出向」のようなので同意は必要ありませんから…嫌だのなんだの言えずに、そのまま「出向」命令を受け入れざるを得ないということとなりますね。

 

 

天海祐希さん扮する造園プランナーへの「出向」の理由は、その造園プランナーが44歳の独身という設定でして…今後はその会社のお庭に関するデザインについて、ファミリー向けに売り込むため、44歳の独身ではちょっとフィットせず、家庭を持ったデザイナーの方がより良い…というような理由のようです(←まぁ、ドラマですから…)。

こういうのって、どうなんでしょうね。

この場合、男女雇用機会均等法での「労働者の配置(業務の配分及び権限の付与を含む。)」に当たるのではないかと思いますが、どうでしょうか?だから、適法か違法かという議論になるのではないでしょうか?

「結婚していることを理由に、○○してはならない」という法律はよく目にしますが、その逆の「結婚していないことを理由に、○○…」というのはあまり聞いたことが無いような気もしますが…。

通常の企業における人事の実務では…こういう理由で「出向」などを命じないほうがより良いと思いますね。

 

 

とうとう金曜日ですね。週の最後ですので、頑張って参りましょう!

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

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