おはようございます。

夕方、少し雨が降るって本当でしょうか?

今日もよろしくお願い致します。







一昨日、用事があって都内へ行きました。

ちょっと視線を上にしてみると東京スカイツリーがよく見えましたのでパシャリ。

社会保険労務士 時々 川崎フロンターレ-寄り道

その後、よく見えるところからパシャリ。

社会保険労務士 時々 川崎フロンターレ-寄り道






その用事が終わってから、川崎フロンターレのゲームへ向かいました。

平日のナイトゲームですので、スーツ姿で会社帰りに来られている方が多かったです。OLの方も多かったですよ。






今日は少し難しい話にお付き合いくださいね。

仕事中に怪我をしたりすることを「業務災害」と呼びます。これはご存知の方が多いと思います。

一方で、仕事の行き返りでの怪我などを「通勤災害」と呼びます。こっちは、あまりご存知ないかも?

この二つは、労働者災害補償保険法っていう法律がありまして…労災保険法と略されることが多いです…それによって、怪我・病気、障害や死亡に対して補償されます…簡単に言うと、お手当がもらえます。

ちなみに、その保険料は全額会社が払ってくれています。お給料明細に「厚生年金保険料」だの、「健康保険料」だの、「雇用保険料」だのって項目はありますが(←高額な順に並べてみました)、「労災保険料」っていうのはありませんからご確認くださいね。




さて、この会社勤めの方の「通勤」ついて…。

通勤災害に関しては、法律でこのように決まっています。

通勤とは、労働者が、就業に関し、住居と就業の場所との間の往復の移動を、合理的な経路及び方法により行うことをいい、業務の性質を有するものを除くものとする。

労働者が移動の経路を逸脱し、又は移動を中断した場合においては、当該逸脱又は中断の間及びその後の移動は通勤としない。ただし、当該逸脱又は中断が、日常生活上必要な行為でやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合は、当該逸脱又は中断の間を除き、この限りでない。




なんのこっちゃ分かりませんね。難しい言葉がたくさん並んでいます。ごくごく簡単に言いますと…、

通勤っていうのは家と会社の間の通常考えられる経路と方法での往復です。

途中でその経路を外れたり、中断したりすると…つまり、寄り道をするとその後の移動は通勤とは言いません。

だけど、その寄り道の理由が必要な行為だったら、元に戻ったところからの移動も通勤となります。




一昨日、仕事終わりで川崎フロンターレの応援に行かれた方は、通常の通勤の往復から経路を外れて中断していますよね。

フロンターレの試合でユニフォームを着て、タオルマフラーを首に巻いて、「好きですかわさき 愛の街」を大声で歌って、「Love Me Tender」を歌って、手拍子して、ピョンピョン跳ねて…そこで足をくじいても、通勤災害にはなりません(←当たり前だっつうの)。

だけど、会社帰りに病院に寄りましたとか、散髪しに行きましたとか、お総菜を買うためにお店に寄りましたとか、資格取得予備校へ行きましたとかっていう場合は、元の経路に戻った時点から通勤と認めてくれると思いますよ。

ですから、その後で怪我をしたらお手当がもらえます。




では、通勤災害が認められるとどうなるのでしょうか?

怪我をした治療費は、ほとんどタダです(通勤災害の場合は、200円だけ取られます)。健康保険だったら、3割負担しなければならないのはご存知でしょ?

健康保険証を出して病院で3,000円を支払う場合、実は全体の医療費は10,000円ですよね。通勤災害だったら、医療費がいくらかかっても200円で済みます。しかも、それは最初に病院へ行ったときのみで、二回目からは本当にタダです。

加えて、会社を休んでお給料が出なかったら、その日のお給料の8割をもらえます(休んだ4日目から)。健康保険だったら、3分の2ですよね。




この手続きは、基本的には自分でやらなければなりません。ですが、会社の人事の担当の方にお願いすれば、ある程度はやってもらえるのではないでしょうか?

健康保険に対してお得とかっていう問題ではないのですが、知っておけばよいのではないかと思いました!!!

だけど、そのような通勤災害が起こらないのが一番ですよね。

くれぐれも、会社帰りに飲みに行って怪我などされぬよう…。

(注)ご理解いただけるように分かりやすく書きました。さまざまな例外がありますので、その点はご理解くださいませ。







川崎フロンターレの話題を…。

ジェシの怪我、復帰まで三ヶ月…ジェシも痛いのでしょうが、我々も痛い(涙)…。

http://www.frontale.co.jp/info/2012/0419_1.html







さぁ、今週の最後の締めくくりです。

今日も頑張りましょう!

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。