幻夏 | こぶたのしっぽ

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見たこと聞いたこと、感じたこと思ったことを、書いていけたらと思います。

幻夏 (単行本)/太田 愛
¥1,728
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「幻夏」をよみました。


この作品には、色々な要素が入っている小説です。

犯罪被害者の気持ち、犯罪を犯した側の気持ち、警察組織というもの、

日本の司法の問題、冤罪事件・なぜ冤罪が起きるのか?

この国の警察のあり方・捜査のあり方・問題。

幼き日の友との友情、親子の絆、兄弟の絆、そしてミステリー。

色んな要素を詰め込み、ちりばめ、問題提起もしつつ、

非常に面白いミステリー小説に仕上がっています。

ここまで色んな要素が完璧に構成されて描かれている作品は

滅多にというか、私は初めて読みました。

物凄く濃い内容の作品で、読み終わったあとの満足感は

かなりのものがありました。