- ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)/今野 敏
- ￥680
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多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班。
通称「ＳＴ」。
猟奇殺人事件が繰り返される事件が起こる。
捜査陣は淫楽殺人と断定したが、ＳＴの青山は異を唱える。
これは結構エンタメ方向に振っている作品で面白かったです。
ＳＴと呼ばれる特捜班たちは皆、普通の組織の中では浮いてしまうようなクセのある人物ですが、それぞれ飛びぬけた才能をもっている人達で、まずそれがキャラが立ってて、まずそれが面白いです。
ただし、それだけならちょっとリアリティに欠けるのですが、ちゃんと普通の（？）捜査陣も出てきて、彼らとＳＴがぶつかり合いながら、次第に難事件解決に向けて動いていくわけです。
警察組織をリアルに描いた重厚な作品もいいですが、それプラス、特殊能力の持ち主達がそれぞれの能力を随所で生かしながら活躍する。
ある意味、エンタメの王道的な部分もあるのですが、ＳＴもそうじゃない捜査員も基本的には人間臭い部分がキッチリと描かれているので、軽くはなる印象は無く読む事ができます。
一気に読んじゃいましたね。