「水の迷宮」石持浅海 | こぶたのしっぽ

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水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)/石持 浅海
¥660
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3年前に不慮の死をとげた水族館職員の命日に事件はおきた。

水族館に届いた1通のメールは展示生物の攻撃を予告するものだった。

犯人の狙いは何か?

そして、館内で殺人事件も起きた!

全ての謎が解き明かされ、犯人の狙いが明かになった時・・・。


この本は、近くの書店でイチオシ!みたいな感じでプッシュされてたので、思わず手に取り買ってしまったのですが。


これがもう!読み始めて3ページくらいで掴まれてしまいました!


あとはもう、一気読みです。


あっという間に読みきってしまいました。


久しぶりに、「止まらない~」を経験しました。


まず、水族館という舞台が個人的には新鮮でした。


水族館の裏側、職員の仕事、運営していく上での大変さなど、そちらの話や描写も興味深く、尚且つ、そこで不気味な事件が起こるわけですから、もう目が離せないわけです。


また、話の展開、テンポがすごくいいんです。


犯人はメールで犯行を職員にほのめかしてきますが、職員が必死になって手を打つのだけれと、1歩遅れ、また犯人から次の犯行メールが届き、というように。


しかし、犯人の目的、謎が全て明かになったときには、スケールの大きい感動が待っているというのが、なんといってもこの作品の驚かされるところだと思います。


ただ、人が死んでるので、読んだ人によっては、やはりそれはどこか違うのでは?と、


思う人もいるかもしれないですけど。


ただ、小説としてはかなり面白かったので、読んで損はないと思います。