うつ病の場合、本人はなかなか自分がうつ病であることには気が着き
ません。
また、気になって心配しても、うつ病は遺伝的な病気で治らないもの
といった誤解を持っていると、なかなか医者に行くのは抵抗があります。
ですから、医者に相談するというのは難しいことになります。
そこで、自分で判断するためのうつの現象を挙げてみます。
健全な自分とストレスに苛まれて、脳が萎縮して、落ち込んでいる自分
とを比べてみれば何か必ず変化があるはずです。
その変化がどんなものかをうつ病の人のみに起こる変化と対比して
みれば、おおよそ自分がうつ病ではないか、これはやっぱり医者に
いったほうがよい、と判断できるでしょう。
これらの中には周囲の人にも見て取れることもあるでしょう。
その変化を見てみます。
気分の変化
1.落ち込む
2.生きる希望がないという気になる
3.やたら悲しい
4.空しい空しいと思う
5.孤独感に苛まれる
6.人に会いたくなくなる
7.体を動かすのが億劫になる
8.不安になる
9.焦燥感に襲われる
10.朝は気分が落ち込むけれど午後からはだんだん良くなり夕方から
特に夜になると冴えてくる
意欲の変化
1.電話をかけたくなくなる
2.物事に興味が湧かなくなる
3.人や物に関心が薄くなる
能力の変化
1.記憶力が弱くなる(ものおぼえが悪くなる)
2.思考力が弱くなる
3.集中力が無くなる
4.行動力が無くなる
5.決断力が無くなる
6.考えがまとまらなくなる
7.本を読んでも頭に入らない
8.ちょっとしたことでも自分で決められない
感情の変化
1.感情の起伏が無くなる
2.すぐ切れる
3.音が気になりカチンと来る(電話の音、子供の声、瀬戸物や金属の
ぶつかる音など)
肉体的な変化
1.食欲が無くなる
2.好きだったものがうまくなくなる
3.味がしなくなる
4.日常的な動作が緩慢になる
5.なにをするにも時間がかかる
6.夜眠れなくなる
自覚の変化
1.自分はなんとだめな人間なのだと思うようになる
2.なんでも自分が悪いと思う
3.みんなに迷惑をかけると気にする
4.自分はもうだめなんだと思う
この外
血圧が下がる
体温が下がる
血清コレステロール値がさがる
などということがあれば異常であることは間違いないことですから、
自分でチェックして医者に相談するきっかけとしたら良いでしょう。
でも精密検査までしても異常はない、などといわれることもあります。
それで、精密検査で異常なしといわれたからといって
「俺は夜型なんだ。朝は全く冴えないけれど夜になると冴えてくるんだ」
などとのんきなことを言っているととんでもないことになります。
周囲の人も身内の人がどうも様子がおかしいと思ったら、
こんな変化がないかどうか見てあげたらいいでしょう。
異常に気が着いたら本人を医者に連れて行く前に医者に相談したら
さらにいいでしょう。
ここにあげた変化はあちこちの本に書いてあったものを私が整理して
並べたものです。
不確かと思われる方は医者の書いた本などで確認してください。
「うつ病の自己評価尺度」として自分で採点できるようなものも本に
載っています。