歴代朝ドラについて一言コメント続き。



 21作目 おていちゃん

 これは、友里千賀子さんという人が主演で、沢村貞子さんを演じました。



 ここで検索してしまい…一言コメントなのに止まってしまいました。



 沢村貞子さんという実在の女優含め、演じている役者さん達の芸能人としての血筋が凄く、一人一人検索していたらきりがなくて…。



 沢村さん自身も狂言師の娘でしたが、教員を目指したそうで…でも教師の裏側を見てやめたとか。



 おていちゃん、あまり覚えていませんが、実際の沢村貞子さんの最初のご主人は、社会主義系の人で、折悪しく治安維持法が大手を振るう世の中で、沢村さんも長く勾留されたようですが…。


 そういえばそれに近い場面は何となく記憶にあります。



 沢村貞子さんと言えば私にとっては初めから婆ちゃんの印象しかなく若い時の姿は知りませんが、お貞ちゃんを演じた友里千賀子さんはかなり体格が良く、地獄のような辛い体験…を本当に辛そうに演じておられましたが…それにしても体格がいいな、と思ったり。



 実は、というか以前にもブログに書いているかと思いますが、私はNHKのスタジオ観覧に当たり、丁度その頃だったのです。



 だからおていちゃん、の撮影をワンシーンながら見るという幸運を得ております。



 お兄さんに扮した坂東三津五郎(八十助)さんとおていちゃんが鉄瓶が沸く火鉢の脇で語り合うシーンで…。



 リハと本番を見たのですが、リハの時は八十助さん、何度も噛んでいて…それもちょっとした箇所でそんなに難しそうじゃない。



 その後練習するけどやっぱり噛む。



 でも撮影する側は、いんじゃない?これで行こう、と何ら対策せず本番となり…。



 あんなに噛んでた八十助さんは一発OKでした。



 本番を前にし、セリフなんか飛んじゃう~!と言っている友里さんと…八十助さんはいつもの愛想のいい笑顔のままでした。



 八十助さんは何とも言えないイケメンながら喋ると本当に面白い明るい人で、重い病で早く亡くなった事はとても残念です。



 八十助さんは一人目の奥さんと別れて近藤サトさんと二度目の結婚をされましたが…。



 最初の結婚の時の事を良く覚えています。相手は宝塚の今が盛りのスター、寿ひづるさんで…。



 その結婚は宝塚関係者、寿さんファンにとっては歓迎出来ず、八十助さんをクソ助と呼んでいたという…。



 花婿花嫁姿の二人にインタビューしたら…。



 理由は忘れましたがとにかくひづるさんは…。



 「涙が出てきて。」



 「鼻まで出てきて。」 あれ?ひづるさんって天然?



 間髪容れず八十助「ハナ嫁。」



 一時が万事そんなイメージの人だったので、そのひづるさんと別れてまたご丁寧に近藤さんと結婚なぞして…明るく振る舞えない八十助さんになったのが残念だと思っていたら…亡くなった。( ・ε・)



 何だかんだでサトさんと八十助さんは結婚して…あまり経たないうちに確か八十助さんのお母さんが亡くなられたと記憶していて…。



 サトさんとの結婚生活は短かったと記憶している八十助さんですが…。



 その時はまだ結婚している状態で…姑の死にやけに泣いているサトさん、だったのを覚えています。



 子供さんももう小さくなくなってからのお父さんの、別の人との再婚は、旧家族にとって大変重い物だったでしょうけど。



 八十助さんは城廻りが趣味で、日本の城で行ってないのは多分二つぐらいだと語っていたそうです。( ・ε・)



 八十助さんが亡くなった時…癌という重い病気で気の毒なのに、挨拶した尾上菊五郎(親。富司純子の夫)、「彼は彦根城も好きだったのでしょうけど…キャバクラ城もホステス城も好きで…。」と語り、葬式なのに笑いが起こり、別れたはずの寿さんとお子さん達…テキパキ和やかにしてらしたのを覚えています。



 おていちゃんのドラマの方は…そうそう!



 おていちゃんの…撮影中か終わって間がない頃か…おていちゃんのお母さん役、日色ともゑさんが語っていました。



 朝ドラの撮影中といえば忙しいだろうに…。



 日色さんは八十助さんを芸名で呼んだか役の名前で呼んだか忘れましたが…。



 ある日おてえと3人で、愛と喝采の日々、というバレエの映画を観に行ったら…。



 終わって外に出た途端八十助が…クルクルクル~!



 バレエで言うならピルエットでしょうか?フィギュアスケートで言うターンをクルクル~、とやったのだそうです八十助さんは。



 おてえも私も呆気に取られて…。



 またドラマ以外の話題だ。



 という訳で夜中までかかっておていちゃんの事だけで…しかもあまり覚えてないという…。( ・ε・)




 尚、坂東三津五郎さんの事を再三、八十助さんとしか書かない私ですが、三津五郎さんというとどうしても先代の…顔も良く知らないけど池上季実子さんのお爺さん。



 が、フグを食べて亡くなった事ばかりが印象にあって…。



 フグの毒と言っても効いて来たのは直後ではなかったようで、帰宅した三津五郎さんは奥さんに、今日はフグの肝という大変美味しい物を食べたよ、と語ったけど。



 テトロドトキシン容赦なく…中毒症状が現れ奥さんに…お前が一緒に居なくて良かった。こんなになったら大変だ…。



 と語り…助からなかった。