もう中ね…やめた。



 自分の子供が幼児だった頃、金沢に住んでいた私。



 その頃母が時々買って来ていた野菜…餅菜。



 いわゆる菜っ葉ですが、他のあらゆる菜っ葉に比べて柔らかく、エグ味が一切無いのです。



 昔、実家では、厚みのある油揚げっぽい物や、薩摩揚げみたいな物と菜っ葉を簡単に醤油でササッと煮た物をおかずとして出していました。



 私も金沢に居た頃は、おかずその2、として良く作っていました。



 さして美味しい物ではありませんが、食卓を埋め、腹の足しにはなります。



 金沢にはいろんな菜っ葉野菜があって…それの殆どが美味しくない。



 そんな菜っ葉を伴う煮物を良く作っていた私の祖母。



 総じて振り返り美味しかったのは…若い大根菜ぐらいで…。



 そんな時、燦然と現れた餅菜…祖母が使っていた記憶はありません。



 母が使うので店に…スーパーですが…あるとすかさず買ってきて私も使っていました。



 というのも…金沢で餅菜を見掛けるのは3月のみ。



 有ったらラッキー中のラッキーで…。



 そんな餅菜の種を近年、スーパーで見掛けて買ったものの…。



 秋に植えて冬に収穫する物と思い込んでいた私…。



 植えなきゃ植えなきゃ、と思っているうちに…あ~あ!もう春だ!…なんて言い訳しながら植えそびれ…。



 でも雲散霧消させたくなくて、いつもハンドバッグの中のポーチに入れていました。



 そんな昨年秋は…やれ屋根は塗装しないと駄目になるぞ、台所はリフォームだぞ、と脅され振り回され食洗機をどうするかで…てんやわんや。( ・ε・)



 園芸どころじゃなかったのよねぇ。(^_^;)…また言い訳。



 春こそ、と重い腰を上げるには遅い5月にやっとベランダは野菜用プランターに撒きました。



 これが…デジタル写真の有り難み…5月21日の姿。



 空いた場所に他の種も植えたりしたのが順調に成長し、餅菜も一応、売っている菜っ葉の半分以下の大きさながら、土が見える所が緑で埋め尽くされて来たので一昨日、全部収穫して味噌汁にして食べました。



 植えてあるうちに写真、撮っとくんだった~!



 味は…良う分からん。つまり味がない。



 とても柔らかくエグ味ゼロ…これぞ餅菜の条件、ではある。



 美味しかったと言えば言えるけど…食感があまりに無くて。



 でも餅菜としては一応成功。何でも餅菜は折れやすく、すぐ黄色くなり流通させにくい、とか。



 菜っ葉は格好の虫の餌であり、2階ベランダでの園芸は好都合でした。



 去年の経験だと、今後激暑となるこの先8月まで…去年はインゲンの苗も暑さでくたばり、ベランダて生きていたのは朝顔、マリーゴールド、ハゲイトウ、松葉牡丹だけでしたもんね。


 


 あ、バラ鉢もありますが、バラは木本で、水さえ切らさなければ丈夫です。



 餅菜の種はまだあり、買って数年経ちますが、こないだ発芽したので秋でも大丈夫かと…。(^_^;)



 また作りたいです。但し市販の種は、小松菜のF1だという説もあり…。



 餅菜だと拝んでいたのに小松菜だったらヤだもんね。( ・ε・)



 金沢を離れ、雁擬きと菜っ葉の煮付け、みたいなのをほぼ一切しないのは…およそ菜っ葉という物、小松菜しか流通しておらず、小松菜だとわずかながらエグ味が残り…わざわざ作るには美味しくないからです。


 ホウレン草?…あれは別物、問題外です。



 でも金沢ではいろいろ菜っ葉は売ってましたが、正直小松菜はましな方で…。



 餅菜しか美味しくないというのがほぼ結論。



 餅菜は愛知県での雑煮用の菜っ葉だそうです。金沢で、まれに見つけてうやうやしく見ていたのは…何故か群馬産でした。(^_^;)