何故この映画を見に行ったのか不思議ですが…。



 太平洋戦争もの、です。



 綺麗にまとめられた話でした。



 人命救助して自分は死んだ人物…の娘、百合。高校生。



 昼夜働く母と二人暮らし。母がそんなに働いても貧しい。



 お父さんは他人の子を助けて自分の妻子は貧乏に追いやったと言って不貞腐れる百合。進学せず就職すると言う。



 多忙に明け暮れやけになってもいいはずの母は、あくまで優しい。



 不貞腐れて傘も持たずに大雨の中飛び出した百合は、工事現場跡地みたいな所で雨宿り。



 雷が落ち、気付いたら終戦の年。



 助けてくれた彰は、特攻を志願して基地にいる青年21歳。



 その後は…タイムスリップした事自体あり得ないとはいえその後のあれも、あれもあり得ない…みたいな展開ではあるが…。


 

 もんぺ姿でいなければいけなかった当時の女子…なのに髪も束ねず、超ミニではないけど膝上スカートの、赤いネクタイのJK姿の百合を匿い、軍御用達の食堂に住み込む手筈をしてくれた彰。



 食堂を営むのは松坂慶子扮する鶴。



 その後はいろいろ、あれ~?の突っ込み所もあるが…。



 秋田出身の彰は、その食堂近くの取って置きの場所に百合を連れていく。



 なだらかな谷のような所に…一面に白い百合だけが咲く。



 あり得ね~、は分かっていても、それ…いつ?という疑問がずっと続く。昭和20年、なのだけは確か。



 時々映る新聞…コナン君や杉下右京じゃない私には、瞬時に日付は読めない。


 暑さに参っている雰囲気ではあるが…盛夏ならもう百合の花は終わっている…。



 それとも甘い設定で、8月なら終戦まで数日のカウントダウンなんだけど…。



 どうせ終わる…それもあと数日で終わる戦争なら、特攻で飛び飛行機で体当たりする意味はない。



 戦争はもうすぐ終わるのよ!と言えないのかな?



 鶴と彰には、自分は80年先の未来から来た、とカミングアウトしてないのかよ?



 それより…男女二人で百合の咲く丘…やましい事を考えるのは見る私。



 しかしあくまで真面目な彰なのでそういう事は無く、周囲には自分にとって百合は妹だとしている。



 彰は飛び立ってしまった。



 そして…幸いにして令和に戻れた百合…雨宿りの穴蔵の中で夢を見ていただけだった。



 外国に蹂躙される事もなく平和な日本に居る有り難さが身に染みた百合は、進学して教師になると言う。



 そして社会科見学に行く百合達…そこは予科練平和記念館だった。



 それってどこ?茨城県阿見町だって。霞ヶ浦に程近い。



 展示品がまたあり得なくて…百合は感極まる。



 そこで、見る者にも分かる…彰が飛び立った日、あるいは命日、が7月…。



 何日だっけ?(^_^;)



 とにかく7月序盤。



 1ヶ月半先では…止められないね。随分長く百合の花が咲いてたけど。



 百合の花の撮影は、静岡県袋井市の、可睡ゆりの園、だそうです。



 白い百合の群生…最近なら有害植物扱い、の新鉄砲百合ならあり得るけど…なんて思ってしまう。