ちあきなおみさんは基本歌手ですが、女優さんもしていたようです。



 ウィキによると、喝采、のヒットは1972年。



 しかしその13年後、私は彼女をドラマで見ました。



 NHKのドラマ、国語元年。



 井上ひさしさん脚本の話で…明治時代、ある文部省の役人南郷清之輔(川谷拓三)が、日本語の話し言葉を統一させるための大綱を作るように命ぜられ…。



 南郷の自宅には、それそのお国言葉を持つ使用人や同居人が沢山居て…。



 メジャーな日本語には是非、自分のお国言葉を使ってくれとアピールしまくる話。



 私は笑い転げましたが、後日その話をしたら父に否定され…。



 自分は笑いのハードルが低過ぎるのか、と思ったり、私という人間の程度が低いのかと思ったり…父のせいで自分の人間としての自信がぺしゃんこになった…。



 けどやっぱり、あの時の父の否定は変だ、面白い、大いに笑うべきドラマ、と後で再認識してホッとした…。



 こんな、父を恨むエピソードはともかく、ちあきなおみさんは、そのドラマで鹿児島弁を話す誰かの奥さんを演じていました。



 本当の鹿児島弁は良く知りませんが、名詞まで変化してしまう難解な言葉、という印象があります。



 ホンモノ、を良く知らないので下手な評価は間違っているかもしれませんが、東京出身というちあきなおみさんの鹿児島弁は堂に入った物に見え、とにかく鹿児島を、カゴンマと呼び、助詞の、は ん、であり…。



 言葉は…こつば、でした。それを詰まるように言う。



 それぞれが我こそ我こそ、の連発で…挙げ句四の五の言わずに働く米沢出身設定の石田えりさんの、ケツ割れ金隠し(ふんどし)、の言葉に男一同圧倒されて黙る。



 ちなみに石田えりさんは、ケツ割れ金隠し、を探していただけでした。



 その前のドラマで唯一自らの出身地の方言会津弁を使った佐藤慶さんは、特に見応えがありました。(^_^;)